イーチ、バチンん ヒっ ニー バチーン、うぅぅー 乾いた音が玄関に響く。
オシャレな玄関のドアのノブにはリードが縛られていた。リードの先は首輪に繋がれ四つん這いの私だ。ご主人様のお仕置きを受けている。
茫然自失から立ち直った私は恥ずかしい動画の入った携帯を奪い取って玄関までダッシュした。しかし、寸前で捕まり携帯を奪い返された。携帯を叩き割れば良かったのかもしれない。
再度奪い返そうともみ合いながらも手に届かない。 楓さん、落ち着きなよ。俺が転送しないで動画だけ見せると思う?きっとはったりだ。まだ奪い返すのを諦めていない。 わかった。携帯渡すよ。壊すなよ。
携帯を手渡された。彼は自分のバックからタブレットを出す。無視して逃げるか迷う。ヤフーを立ち上げてなにやらパスワードを入れている。ヤフーのアドレスを開いた。二十分前に新着が一件。嘘だ嘘だ。彼がニッコリしながら添付ファイルを開く。
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