確かに声は出ないがよだれが止まらない。なるべく頭を動かさないまま、お願い、お願い、ここは嫌と声にならないまま繰り返した。
ようやく通じたのか、口の中のボールを外される。
お願い、ここは許して、さっき最低な男とわかった相手に情けなく懇願する。
ベッドの柵に固定した縄を外された。手はまだ万歳したままだ。手も自由にして欲しい?と言われた。もう恥も外聞もない、自由になったら、逃げて通報しよう。そんな私の決意を見透かすように、あの男は私の首の周りに何かを巻きつけた。殺される、そんな恐怖が身をよぎる。手は自由になったが何かが首に巻きついている。自由になった手で恐る恐る、目隠しを外す。首にロープをつけられたと思っていたのは、犬の首輪だった。しかもリードがついている。楓さん、本当にワンちゃんみたいになっちゃったねぇ。睨みつける私を意に介さず男は言う。
かなり、躾が必要なワンちゃんだなぁ楓ちゃん。
それとも、さっきの続きがいいのかな?
娘のベッドを指さす。私の涎の染みがCDくらいの大きさで出来ていた。私はイヤイヤと首を振るしかない。意外に力の強い男に首輪までされたら、不意をつくしかチャンスはない、私は諦めたふりをすることにした。
楓ちゃん、ワンちゃんに服はいらないよね。…今に見ていなさい。内心そう思いながらワンピースのホックを外し、ジッパーをさげる。ストンと床に落ちてしまった。ふうん、お高く止まった奥さまは純白のブラとパンティかぁ。でも雌犬には要らないよなぁ? くっ想像はしていたが、やはりためらってしまう。今は従うしかない。背中のホックを外す。ブラをはずしたが、手で抑えてしまう。リードをクイクイと軽く引っ張られる無言の圧力だ。ブラを床に落としてうなだれる。
ウひょーでけぇおっぱい。今までの爽やかキャラから信じられない下品なヤジを飛ばしてくる。真奈美ちゃんは母乳なんだ。でっかい焦げ茶の乳首だねえ。粗チン先輩には何年吸ってもらえてないの? まったく恩知らずの物言いにきっと睨んでしまう。どうせ次はパンティでしょ。そう思っていたら、じゃあ散歩に行こうかと言われた。ほら四つん這いだろ?楓。ついに呼び捨てされて、男に首輪で繋がれて四つん這いで自宅の廊下を歩かされる。こんな屈辱、想像したこともなかった。
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