絶対知られたくない秘密を、あてずっぽうとはいえ指摘されて狼狽せずにはいられない。ムキに否定しては駄目だ。なるべく冷静に帰って、と答えた。彼はさらにクンクンしている。ふふふ、二回オナニーした割には、今もトロトロに濡らしているんだね。楓さん。返事はしなかった。それは素敵な好青年と思っていた彼に対して反応したものだ。悔しいが、逃げるすべが思いつかない。警察?主人?娘?助けを呼ぶ相手を必死に思い浮かべたが、どれも実行に移せない。せめていつものGパンTシャツならと悔やんだ。それなら警察に突き出してやる。今の格好でも警察は何も言わないだろうが、娘と主人には説明が難しい。結局、自分が招いたことなのだ。悔し涙が出た。
彼は意外と優しい声で言った。楓さん泣いているの?心配しないでいいよ。俺はレイプの趣味はないから。
誰が信じるものか、さっきから抱きしめるというより羽交い締めにしているくせに。それならとっと帰って、と冷たく言うと苦笑いされた。彼がズボンのポケットから何かを出したと思ったら万歳の格好をさせられた。そのまま両方の腕をロープでぐるぐると縛られた。
こんなものまで用意して、何がレイプの趣味はないだ。気持ちが挫かれて野良犬に噛まれたと思って諦めようと思っていたが目一杯抵抗してやることにした。突然視界を塞がれた。後ろから布で目隠しをされたみたいだ。 前後にしか振れない腕を振り回します。 口を無理やり開けさせられた。私だってフェラという行為の知識はある。思い切り噛みついたと思ったらボールのようなものを咥えさせられた。声も出せなくなった。
目も見えず、声も出せないまま、持ち上げて肩に担がれた。この男は華奢に見えて意外と力があるのだ。
精いっぱい抵抗してやった、足は自由なのでバタバタして、蹴ってやった。怒るでもなく蹴りが背中に当たるたびに、イテ、イテと言うが意に返さない。ベッドに仰向けで寝させられた。目は見えないが、夫婦の寝室ではないことが匂いでわかった。一気に青ざめる。夫婦の寝室で犯されるのも嫌だが娘の部屋はもっと嫌だ。
声を上げようにも声もでない。
ほらほら、楓さんおとなしくしてないと真奈美ちゃんのベッドよだれだらけになっちゃうよ。
本当に最低な男である。
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