12章
人体兵器と太平洋戦線
欧州・環太平洋同盟国の首魁である、西の王との戦線の維持には、各占領地区で採取『改造 再矯正』されたヒトガタユニットが実戦投入され、従来型の通常兵器との戦闘を継続していた。
皮肉にも、西の王の同盟国とは名ばかりの、傀儡政権国家が、密かに研究、開発していた負傷兵士に関する改人兵装計画。
前大戦末期、本土決戦に向け設置された『100式神羅號計画』を基礎とし、現在迄綿々と研究が続けられ、最近実用化にこぎつけた『真・零式』のデータを占領時に接収し、更に諸国連合軍政府の生体技術工廠がアップデートし完成した『ペットネーム KUGUTU』
自立行動型多用途任務生体兵器
完全に人間に擬態化した通常サイズの潜入破壊工作タイプから、使い捨て肉弾自爆型、野戦重装要塞攻略用特殊車両型まで、様々な使用目的の人体兵器が存在した。
今も観客に蹂躙されているルナや、マキの躯の猟奇的な魔改造も、全てはこれらの技術を転用して生み出された副産物だった…
『さて、もう一匹の汚物袋もそろそろ限界の様ですので、お待ちかねの排便Finaleと参りまShow!』
下劣なアナウンスとともに、肉ダルマに変わり果てたルナの躯がスタッフの手でマキのアナル直下に便座の様に据え付けられると、突然スタッフ達がマキの醜く膨れ上がったボテ腹を、サンドバッグに見立てて殴打を繰り返し始めた。
バシン!
『ヒギャァ~』
『お願い…します…許して…』
ドカ!バシン!
『おゲェェ!』
『………』
いよいよ肉体の限界に近づいた頃に、劇場の操作卓から排便アプリを起動させると、マキの意思とは無関係に肛門からひり出された、大蛇の様な硬化剤入りのウンコが、外気に触れてそのまま形作られ、ルナの食道目掛けて侵攻を始めた。
『イヤッ!そんなの汚い~、止めて~』
(ワハハハハ!)
『ヒィいいい~』
(どうだ、ウンコは旨いか?ん、直接胃袋に入って来られたら判らんか)
『あぁ…侵入ってくる…アガガが…オエェ!』
(アニマル共の糞便セックス、お似合いだな)
やがて天井の吊り具を使ってマキの躯を上げ下げすると、それの動きに連なるディルド代わりの硬化ウンコも、ルナの内臓を無慈悲に犯すのだった。
劇場内に響き渡る、無惨に手折られ、壊された美しい人形の様なルナの叫び声も、悲痛な願いも、暴虐の杯に注がれた悪酒に酔いしれた観客には、更にサディスティックな気分を高揚させる酒の肴でしかなかった。
(続く)
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