駅のトイレで、あらかたの排出液はぬぐい取れはしたものの、スラック
スに浮き出たシミだけは、如何ともしがたい。
このまま、出社しては排尿を我慢もできず、おもらしをしたと思われ
る。 事実、おもらしには違いがないのだが。
そうだ!誠司に、一つの名案が思いついた。
朝の駅トイレの個室で、半身裸で処置した誠司は。冷たくなった下着
に、再び足を通し。シミの浮き出たスラックスをはいた。
向かった先は、コンビニだった。手にしたカバンで前を必至にかくしな
がら。改札を抜け、目の前のコンビニへ駆け込んだ。
商品棚の陳列を、一つ一つ確認し目当ての品物を手にした。いま一つの
品物は、奥の冷蔵庫に簡単に見つける事ができた。
必要な品物は、手にする事ができたが、誠司には困った事がおきた。
会計のレジ打ちが、女子学生のアルバイトである。
手にした品物を、レジに通さねばコンビニからは、出られない。
意を決した誠司は、震える手をレジに向けた。
アルバイトの学生が、誰が何を購入しようが、いちいち気にして仕事
を、こなしているとは思えないが。
今の誠司が置かれた状況では、その品物で全てが露呈してしまう気が
して、ならなかった。
「お会計は、\1、***です。」「IDで、お願いします。」
事務的に会計が済まされた事に、誠司は安堵した。
コンビニを出た誠司は時計が、8時45分を過ぎようとしているのに
気が付いた。
「あ!やばい。遅刻だ」購入し手にしたものは、一つは言わずとしれ
た、替えの男性下着。今ひとつは、ペット水である。
通勤途中で喉が渇き、飲もうとしたら。零してしまった。
それが、誠司が考え出したスラックスへの言い訳だったのだが。
飲みたくて買った水ではない。栓を切り半分ほどを路上にぶちまけな
がら、会社への道を急ぐ誠司だった。
「ミストレス」では、誠司の到着を、いまや遅しとまっていた。
とりわけ、社長の麗華は、衆人観衆の中羞恥に打ち震えながら、射精ま
でした牡獣が、どんな顔で出社するか、楽しみでならなかったのである
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