莉緒物語6
「山本。・・・先生は、バイブのことなんて何も知らない御嬢様なんだ。一人で選
ばせるのは、酷だろう。・・・一番端にあるピンクのバイブを渡して差しあげ
ろ。」
見ると、それは一本物のバイブだった。竿の部分にはイボがたくさんあり、大きめ
の亀頭には、イボと言うより細く短い棘が生えているような物だった。
「バイブを使ったことのない女は、所詮、バイブは、セックスレスの欲求不満を解
消する為に使う、男の代用品だ・・・と思っているようだけど、それなら男の形を
そのまま象(かたど)ったディルドを使えばいい。それに対して、バイブは違う。
形も機能も、本物の男のモノとは似て非なる物だ。」
莉緒は、岩井の言葉を聞きながら、手にしたバイブを見つめていた。
(こんな・・・グロテスクな物が、私の中に入って来るなんて・・・!ただでさ
え、恐ろしい形をしているのに・・・それが、中で暴れてしまったら・・・?!)
莉緒は、異様な形をしたチンポを持つ化け物に犯されるような恐怖を感じていた。
しかし、オナニーをすると言うことは、自分でこれを入れなければならない。
(そんなこと・・・できるはずがないわ!でも、これを使って逝かなければ・・・
彼らに犯されてしまう・・・。恐ろしくて、淫らな拷問を、自分の手でしなければ
ならないなんて・・・・・・。)
莉緒は、恐怖と絶望感で思考能力が麻痺する寸前だった。
「莉緒先生!!」
語気荒く岩井に呼ばれ、莉緒は現実の世界に引き戻される。と、その時だった。岩
井の近くに置かれていたライトが光った。一瞬、その強い光に目が眩む。
「そろそろ、莉緒先生のオナニーショーを見せてもらいましょうか?!」
「・・・・・っっん!!!」
顔面が引き攣り、手がブルブルと震える。
ここで、少しだけ莉緒について補足の説明をしておきます。
莉緒がオナニーをするようになったのは、中学に入ってから。ショーツの上からク
リを刺激する程度の軽いもので、この当時は、逝くことなど知らず、淫らな妄想に
耽りながら、身体を刺激するだけだった。
絶頂を体験するのは、高校の二年。いつものように妄想に耽ってクリを弄っていた
が、いつしか、自分の意思と言うより、身体がさらなる快感を求めるようになり、
激しくクリを責め立ててしまう。そして、あまりにも激しい快感に恐怖すら感じな
がらも、「もう、後戻りなんて出来ない!」と、自暴自棄とも言える気持ちとな
り、激しく悶え狂い、遂に絶頂に達してしまった。この時、頭の中は真っ白にな
り、「イク」と言う言葉が「(天国に)逝く」と言う意味だと、初めて分かった。
その後、恋人とセックスをすることになるが、なかなか逝くことが出来ない。しか
し、恋人に愛されている実感を、身体で感じられるだけで、十分、莉緒は幸せだっ
た。
初めてセックスで絶頂に達したのは、思わぬ時だった。
彼が酔っ払い、いやらしい目で莉緒を見つめ、襲い掛かる。愛情を感じない、ただ
のオスと化した恋人と、セックスなどしたくなかった莉緒は、必死に抵抗した。だ
が、強引に唇を奪われ、乱暴に身体を愛撫されてしまうと、それまで感じたことの
ないような興奮に襲われた。そして、それまでしたことがないバックで犯された
時、「こんな獣(けだもの)のようなセックスは嫌っ!」そう思った。だが、この
時、莉緒の中に眠っていたメスとしての本能が呼び覚まされてしまったのか、莉緒
は激しく乱れてしまい、彼が射精すると同時に、雷に打たれたような快感に襲われ
てしまった。
しかし、その後、そうした激しい絶頂は、数回しか経験したことがない。
閑話休題。話を戻しましょう。
「どうやら、どうしていいのか分らないらしい。それなら、俺の言う通りにしても
らおう。自分の意志でオナニーをするより、『させられている・・・』と思った方
が、気が楽だろうし・・・。」
莉緒は、この状況でどう対処したら分からず、結局、岩井の言われるままにするし
かない・・・と、思った。
「そういえば、まだ先生のびしょ濡れのおまんこを、見せてもらっていない
な。・・・先生。こちらに尻を向けて、四つん這いになってもらうか?!」
この時点では、着衣のまま胸を彼らに見せていただけで、ショーツを脱いだもの
の、莉緒はスカートを穿いたままだった。
(「びしょ濡れのおまんこ」・・・そんな言い方、しないでっ!!私を・・・辱め
ないでっっ!!)
しかし、命令に逆らうことは出来なかった。
莉緒は、ゆっくりと岩井に背を向けると、その場で四つん這いになる。手には、例
のバイブを握り締めながら・・・。
(何も考えては、ダメッ!辛くても・・・堪えないと・・・。どんなことをして
も、逃げられないんだから・・・。)
「先生。いいポーズだ。・・・後で、先生にも見せてやるよ!」
「えぇぇっっ?!!」
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