莉緒物語5
(濡れてしまった証拠を握られていて・・・・、どう、反論したらいいの?!)
「女の身体は正直だ。その気じゃない時、嫌な時は、乳首を軽く摘まれても、痛い
らしい。当然、濡れることもない。それなのに、先生は・・・・・。」
「でも・・・。女の身体は、周期によって・・・いろいろ・・・・。」
「ほほぉーーー。せっかくなんで、女である先生に、そのあたりのことを、詳しく
ご教授願いましょうか?!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「聞いた話では、女性は生理前になると、性欲を抑えるホルモンが減るらしい。つ
まり、身体は淫らな行為を求めてしまう。ところで・・・。先生の次の生理日は、
いつなんです?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
莉緒は、当然、黙っていた。こんなこと、男性に話すことではないから・・・。
しかし、本当の理由は違っていた。生理はとっくに終わっていて、いわゆる発情期
ではない。逆に今は、最も身体が感じやすく、逝きやすい排卵日であり、妊娠しや
すい危険な時・・・。
岩井は、返事ができない莉緒が、今、生理前だと思って話を続ける。
「いいでしょう。・・・つまり、先生の心は、セックスを求めてはいないけれど、
身体が男を求めてしまう周期に入っているから、濡れただけ・・・って、訳です
ね。」
莉緒は、黙って聞いているしかなかった。それより、どうしたら犯されないように
誘導できるか・・・?!それが問題だった。
(男なんて・・・。射精してしまえば、一気にテンションが下がってしまう、は
ず・・・。それなら、何とか、手か口で射精させてしまえば・・・。でも、恋人に
お願いされても、口でするのは嫌だったから・・・経験がない。恐る恐る舐めたこ
とがあるくらい・・・。)
「先生。・・・いいんですね!」
「な・・・何のこと?!」
考え事をしていた莉緒は、岩井の話を聞いていなかった。
「身体は、もう逝きたくて仕方がないんだろう。だから、用意してやる、って言っ
てるんだ。」
イライラしながら岩井がそう言うと、山本が安物のアタッシュケースを莉緒の前に
差し出す。そして、中身が見えるように、そのケースを開けた。
「これは・・・?!!」
莉緒は驚いて、それ以上、言葉が出ない。
「見ての通り・・・バイブですよ。先生。俺たちに犯されたくはないけれど、身体
は疼いていて、逝きたくて堪らないんでしょ。」
「ど・・・どう言うこと?!!」
その言葉が、岩井をさらにイライラさせる。
「だから・・・・。先生が、俺たちの前で、それを使ってオナニーをする。もし、
ちゃんと逝けたなら、俺たちは、先生の口を犯すだけで、中出しは許してやっても
いい。そう言う話だ。」
(最悪の事態を避けるには・・・こうするしか、ないのかも・・・・・。)
「わ・・・分かりました。それで、あなたたちが満足するなら・・・。」
莉緒は、どうしたら犯されずにすむか、中出しされずにすむかを考えても、結局、
いい案が浮かばなかった。
それに、イライラし始めた岩井の提案を、無碍に蹴ってしまったり、話で時間稼ぎ
をしようとすれば、何をされるか分らない。最悪の場合、暴力を振るわれた末、縛
られて、犯されて、中に精液を・・・・・。
山本は、ニヤニヤしながら言う。
「亜梨沙が、極太のを持って行ったから、後は、たくさん棘(とげ)の生えた芋虫
バイブとか、チンポの頭にまで突起のあるイボイボバイブ。それから、カリが並ん
だような・・・」
「これを・・・・。」
山本の説明を聞いているだけで寒気がしたので、莉緒は、その中で一番細い物を選
んだ。
「岩井会長。・・・先生は、けっこうマニアらしい。」
山本の言葉に、岩井が身を乗り出して莉緒が手にしたバイブを見た。
「先生。それを使うなら、まず浣腸をしないとね。」
意味が分からないでいる莉緒は、それを握ったまま、顔を覗き込んでいる山本の目
をチラッと見る。
「先生。・・・それは、アナルバイブだ。知らないのか?」
「あ・・・あなる・・・って?」
山本が説明をしようとするのを遮るように、岩井が大きな声で言う。
「尻の穴だよ、先生!!・・・処女の女は、どんなことをしても、恋人との初体験
の為に、おまんこの処女だけは守りたいと思っている。そんな女には、そいつを使
って、尻の穴を犯される喜びを教え込む。そうしてアナル責めの虜になった女は、
喜んで俺たちにアナルの処女を捧げる。それはそうだろう・・・。処女を守り、妊
娠する危険も避けながら、快感に溺れることができるんだからな。」
「く・・・狂ってるっ!!」
二十二歳の莉緒は、ホモの人達がそうしたセックスをしていることや、風俗店で
も、そこを性器として提供するところがある、と言う話を聞いたことがあった。し
かし、それは「変態」とか「マニア」の話であって、普通の人がする行為ではな
い。ましてや、高校生がアナルセックスをするなんて、想像できなかった。
※元投稿はこちら >>