今迄のエレナの足裏と違う、若干な塩辛さがあった。いくら舐めても飽きない淫靡
な味が、口中に広がっていく。
浩介は舐めている内に、痛みを感じなくなっていった。普通に膝が折れる様にな
り、跪く姿勢をとれていた。
「違うわよ、浩介。綺麗にする舐め方はそうじゃないわ。もっと犬みたいに舐める
の、ベッドのやり方とは別なのよ、フフフ。」
言いながらエレナが浩介の鼻を足指で摘む。
浩介は言われた通りにする。顔は擦り付けずに、舌だけを長く出して、それこそ清
拭する様に、ペロペロと舐める。
「そうよ、舌だけでやるのよ。これはあたしが外出から帰った時や、あたしの足が
汚れている時なんかの舐め方だからね。」
エレナが優しく教えてくれた。浩介は味が無くなるまで舐め続ける。
「足の甲と指も舐めていいわよ。この奉仕は踝から下を綺麗にするの。浩介にはピ
ッタリの仕事だわね、そう思わないかしら、フフフ。」
浩介の舌を足指で摘みながら、エレナが楽しそうに言った。
「はい、ぼふにびったひでふ。」舌を挟まれながら、浩介が言葉にならない返事を
返した。
浩介はこういった足舐めが好きだった。顔を擦り付けられないのは残念だが、十分
に味を満喫できる。
エレナの足の位置によって、浩介の顔が下がる。どんどん頭が下がり、這い蹲って
いかなければならない。
エレナが面白がって、組んでいた足を組み替える。舐めている方の足が、床に付い
ている格好になった。
浩介は床に頭を擦り付ける様にして、エレナの足の甲を舌で拭う。指の間にも舌を
這わせ、丁寧に舐め拭う。
エレナがそのまま爪先を上げる。浩介は床と足裏の隙間に顔を入れて、エレナがや
らせようとしている事を理解した。
片側の頬を床に付け、首を横に向けながら足裏を舐める。姿勢は厳しいが、エレナ
はこのやり方を望んでいると、浩介は考えていた。
エレナは満足そうな顔で笑っていた。床に這い蹲り、爪先しか浮かせていない足裏
を、無理な体勢なのに懸命に奉仕している。
そのまま爪先を下ろし、力を入れずに浩介の頬を踏む。そして軽く左右に捻る。
浩介は片頬に掛かる甘い荷重と、エレナの柔らかい足裏の皮膚の感触に酔いしれ
た。
「フフフフ、似合ってるわよ、浩介。そこがお前の居場所だものね。まだ味はする
のかしら、そろそろ反対に移るわよ。」
浩介の頬の上に、完全に足を載せてエレナが言った。
浩介は床に付いていた踵が浮いたのを見るや、すぐさま舌を這わした。踏み付けら
れながら舐めている。
「ほら、こっちに移りなさい。脱がして。」エレナは脱がせ易い様に足を組み直し
てくれていた。
浩介はさっきよりも早く、シューズと靴下を脱がす。
「あはははは、少し上達したわね。さあ舐めなさい。」一生懸命な浩介が、エレナ
は可笑しくて堪らない。
エレナはそう命じたのだが、組んでいた足を解いて、両足とも床に付けた状態にし
ていた。
仕方なく浩介は、床に付いたままの足を、甲の部分から舌を這わした。
しはらくして舐め終わった方の足が、浩介の肩のあたりに載せられた。
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