「ギィー、イィー、許して、ギギィー。」声にならない哀願が、浩介の口から漏れ
る。
「ほら、目を開けなさいな、フフフ、まだまだよ。」エレナの残酷な命令が下る。
浩介は目を開けるが、どうしても閉じてしまう。その度にエレナから顔を蹴られた
が、何度やっても無理だった。
エレナは右足の親指で上瞼を捲り上げ、左足の中指人差し指で強制的に目を開かせ
る。そして左足の親指で眼球を弄る。
「どう、気持ちいいかしら、あははは。動かない方がいいわよ、フフフ。ほら、あ
たしの方を見るのよ。そのまま動かさないの。」
角膜に足の親指の腹が触り続けている。浩介は目と下腹部両方の激痛と戦わなけれ
ばならなかった。
浩介にとっては地獄の様な時間が過ぎていく。まだ10分くらいだろうが、1~2時間
は経ったと思われる程だった。
エレナは浩介の目が赤くなっている事に気付いた。そろそろ終わらせてあげない
と、本当に失明するかもしれない。
「じゃあ最後の仕上げよ、浩介、目を潰して下さいって頼みなさいな、フフフ。」
エレナの残酷な命令が下る。
もはや浩介に逆らう気力があるはずも無い。両方の痛みで気が狂いそうだった。
「エレナ様ぁ、僕の、僕の目を潰して下さいぃ。」搾り出す様な声で、浩介が答え
た。
「ふははは、いい覚悟だわ。お前の目は赤くなって、涙も出なくなったわね。ほ
ら、しゃぶりなさい、濡らすのよ。」
そう言ってエレナが眼球を触る親指を、浩介の口に突っ込む。
言われた通りに足指の腹を濡らす。乾いた指で触られると激痛だが、濡れた指だと
楽に感じる。
エレナも本気でやるつもりは無い。浩介の覚悟を試していたのだ。
痛くても我慢して触らせている。それも足指で触っているのに従順に対応してい
る。
涙か唾液で濡らした指ならば、痛いのは当然だが、眼球に傷が付いたりはしない
と、理解した上での罰の与え方だった。
しかしその真意は浩介には解らない。覚悟を決めて、エレナに身を委ねるつもりで
いる。
浩介は興奮しながら親指を吸っている。額にはもう片方の足が載せられ、その足裏
が良く見える。
足裏を見ると押さえが利かない浩介だ。男根は痛点が無くなった様に何も感じなく
なっている。
「さあ、潰すわよ。声を上げたりしないでよ、ウフフ。」エレナは本当に楽しそう
だ。
浩介は自分の体を使って、楽しそうに笑うエレナを見て、嬉しい思いが込み上げて
きていた。障害が出ても甘んじて受ける覚悟だ。
額の上の足がずれて、その親指が少し乱暴に上瞼を捲る。舐めていた方の足が目に
迫る。
親指が目の真上にくるが、隣の人差し指で無理に開かされた瞼は、閉じる事ができ
ない。
焦点が合わないほどの近さから、ゆっくりと足指が迫り、激痛が襲ってくる。
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