浩介はエレナを見る。少し笑っている様に見えるが、涙で霞んでいて良く見えな
い。
エレナは浩介の顔を爪先で嬲りながら言った。
「目を潰して、歯を全て抜くわ。あたしの奉仕奴隷になるのよ。お前にその覚悟が
あるかしら。嫌なら無理は言わないわよ、フフフ。」
浩介はエレナの言葉に耳を疑った。そこまでの罰が与えられるのだろうか。まさか
そんな事は有り得ない筈だと思った。
浩介は返事ができないでいた。目を潰されるとエレナを見る事ができなくなるばか
りか、今後絶対にエレナの役に立てそうもない。
「さっき返事をしなくて蹴られたのも忘れている様ね。お前は本気であたしに仕え
る気が有るのかしら。」
浩介の葛藤を遮断するかのごとく、エレナの強い口調が刺さる。
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