けれどもその考えは・・・、やはり適わない。エレナは真顔で直訴する浩介に、哀
れみながらも告げた。
「奴隷は無理よ、まだまだだわ。でもたまには遊んであげるわよ。尤もお前次第な
のだけれど・・・・、この足に約束できるかしら。」
言いながら浩介の鼻を足指で摘んだ。そしてまたヒタヒタと浩介の顔を足裏で叩
く。
やはり奴隷は無理だった。木下でも駄目なのに虫が良すぎると、浩介は深く反省し
た。
しかし言い換えれば、木下に近づいている。むしろ同等といってもいい立場になれ
たのかもしれない。
浩介はどんな形であれ、エレナとの関係を築けそうになっている事に、言い様の無
い安堵と喜びを感じていた。
「光栄です、エレナ様。約束します。有難うございます。よろしくお願いしま
す。」浩介は嬉しさの余り、泣き出しそうになっていた。
顔を足裏で扱われても当然という、身分の違いを受け入れた。それどころかもっと
屈辱的な事でも受け入れる覚悟もあった。
どういった形であれ、エレナに構われるのが何より嬉しかったのだ。
浩介の目から涙が零れ落ちた。感涙だった。上を向いていられない。後から後から
涙が出てきて止まらない。
その下を向いたままの浩介の顎に爪先を掛け、上を向かせてエレナが言う。
「ほら、ウフフ、じゃあ誓いなさいな。うまく言えたらキスを許してあげるかも
よ、あははは。」
そしてその爪先が、またゆっくりと反転し、浩介は足裏と対峙する。エレナの足裏
へ隷属の誓いをさせられるのだ。
「ほら、宣誓なさいな、フフフ。」口調は穏やかだったが、エレナのその言葉に
は、有無を言わせぬ響きがあった。
「はい、エレナ様、足の下に居る事を許してくれて有難うございます。一日も早く
エレナ様に認めてもらえる様に頑張ります。命令には
何でも従います。服従します。尽くします。だから僕の事を捨てたりしないで下さ
い。僕を自由に扱って下さい。」
浩介が一生懸命に考えたセリフだった。涙の訴えでもあった。
「あははは、解ったわ、これからはお前をあたしの足の下で、自由に扱う事にする
わよ。覚悟はいいわね。」
「はい、よろしくお願いします。」エレナの再度の確認に、間髪入れずに浩介が返
事をした。
ふいにエレナの足裏が浩介の視界から消えた。慌てて浩介は、その足を目で追う。
「フフフ、さっきから気になっていたけど、勝手に起てちゃって、あたしは許した
のかしら。」そのエレナの足は浩介の股間を弄る。
「ああ、エレナ様ぁ、許して下さいぃ。そんなにされると僕は、僕は、ああ、ごめ
んなさいぃぃ。」浩介が絶叫する。
「あははは、僕はどうしたのかしら、あははは、ほらほら、逝きたいんでしょう、
逝きなさい。」エレナは笑っていた。
エレナはいきり立つ浩介の分身を踏みつける。固く脈打った弾力が足裏に伝わる。
そのまま足指で挟み、上下に動かした。
浩介は自分から腰を突き出している。さっきとは明らかに違う感じがしている。気
持ちが良すぎて、気が狂いそうになる。
「あたしの足に感謝のキスをしながら逝きなさいな、ほら、心を込めてするの
よ。」
そう言ってエレナは、浩介の顔の前に足裏を翳した。
「はい。」やっと許しが出た。浩介は感涙に咽びながら、感謝と服従の口付けをエ
レナの足裏にした。
「エレナ様ぁぁぁ、有難うございますぅぅっくっくぅぅ。」浩介は声にならない絶
叫とともに果てた。
「ふはははは、汚いのをまた出したわねぇ。気持ち良かったのかしら、ハハハ
ハ。」エレナは腹の底から可笑しかった。
浩介が本物だからだ。どんなに蔑んでも甚振っても、絶対に離れていかないという
確信が持てたからだった。
「あたしの前で2回も逝っちゃったわね。それも恥ずかしい方法でね、フフフ。誰に
も言えないわよね、どうなの、お前は。」
エレナがまた浩介の鼻を、さっきの様に足指で摘みながら言った。さらに左右に揺
する。
「ごめんなさい、エレナ様。」泣き顔の浩介の口から、侘びの言葉が漏れる。
「あはははは、これからが本番よ。早く始末しておいで。」そう言ってエレナは浩
介の顔に足裏を叩き付けた。
堪らずに倒れた浩介にエレナが命令する。「もう一度シャワーを浴びて、歯も磨い
てきなさいな。お前の舌を試してあげる。」
「はい。」浩介は返事をし、急いで自分の放出した物を拭き取ると、シャワーで体
を洗い、歯も磨いた。そして部屋に戻る。
エレナはさっきと同じ所に座り、足を組んでいた。浩介はその前に畏まり土下座す
る。
「お慈悲を有難うございました。これからもよろしくお願いします。」そう言って
頭を擦り付ける。
ドシっという感じで頭を踏まれる。「今度はあたしに奉仕するのよ。いいと言うま
でやらせるわ、フフフ、覚悟はいいわね。」
浩介には奉仕の意味が解らなかった。一体何をやらされるのか予想できないでい
た。
ふいに頭の荷重が無くなる。「これを付けなさい。」エレナの言葉だ。
※元投稿はこちら >>