射精を終えた後もしばらくは快感の余韻が覚めないらしく、和希は壁へと背をも
たれながら茫然自失といった様子で立ち尽くしていた。
その間に、真由は和希の精液ですっかりドロドロになった手をトイレットペーパ
ーで拭う。
(初めて私にイカされて、よっぽど気持ちよかったみたいね)
そんな和希の姿に、この上ない満足感を真由は抱く。しかし真由は、まだまだこ
れで和希と別れる気には到底なれない。
改めて、真由はそんな和希の下半身へと視線を向けた。
「へぇ、あんなに出したのに、まだヘタってる訳じゃなさそうね」
射精を終えた直後とはいえ、未だに和希のペニスは完全に萎えてはいなかった。
むしろまだ半勃ちといった状態で、吐き出した精液に塗れたその幹は、ピクピクと
時折小さく震える様に動いている。
「あっ・・・」
真由の指摘に和希はようやく我に帰ったとばかり、慌てて引き下ろされていたズ
ボンを元に戻そうとしてきた。
しかし真由はそんな和希の行動を制する。
「隠さなくなっていいじゃない。一回くらいじゃ、和希君だって満足じゃないでし
ょ?」
「それは・・・」
「この後、何か用事でもあるの?」
「別に・・・ないけど・・・」
「じゃあ、せっかくなんだしもっと楽しみたくない?時間はたっぷりあるんだし」
そう言いながら、真由は和希の胸へと右手を添わせた。そしてその胸元をゆっく
りと撫で回す様に手を動かしていく。
再び、和希の呼吸は荒くなってきた。胸郭が大きく収縮し、高鳴っていく和希の
胸の鼓動が真由の手にしっかりと伝わってくる。
(イッたばっかりなのに、ホント元気一杯ね)
単純なまでの和希の反応を、真由は笑う気にはなれなかった。むしろその若々し
く限りない少年の精力に感嘆させ覚えていく。
「和希君にね、私も色々と教えてあげたいの」
止めとばかりに、真由はそう和希の耳元で小さく囁いた。
ベタな誘惑のセリフだと、真由自身が思わず苦笑したくなってしまう。しかし何
もかもが初めての体験である和希にとっては、その欲情を再び掻き立てるに十分刺
激的なものであったらしい。
「おねえさん・・・」
弱々しい声とは裏腹に、和希の瞳は野性的な輝きを帯び出す。
「名前でいいわよ。そういえば、まだ私の自己紹介してなかったね。真由って呼ん
で」
「真由さん・・・ホントにいいの・・・?」
「嫌だったら、最初からこんな事してないわよ」
「・・・・」
その気になり始めた和希ではあったが、それでもやはり射精直後という事もあ
り、まだペニスの方は反応が鈍かった。
しかし真由としても、和希が完全に回復するまでただ受動的に待つという気には
なれない。頭で考えるよりも先に、自然と真由はそんな和希の足元へとしゃがみ込
む。
「すっかりここがベトベトになっちゃってるね。私が綺麗にしてあげる」
どんどん自分が大胆になっていくのを、真由は止める事が出来なかった。今まで
良識という名の元に秘め続けてきた女の欲望が、和希の前で一気に剥き出しとなっ
ていく。
(淫乱・・・こんなにも淫乱な女だっだのね・・・私は・・・)
今から自分がしようとしている事に、真由は後悔よりもむしろこれまで窮屈な枠
に押し込め続けてきた自分自身が解放されていく様な、そんな不思議な高揚感を覚
えるのだった。
やがて、真由は精液でべっとりと塗れた和希のペニスを掴み、そのまま上半身を
静かに傾け顔を近付けていく。
「えっ・・・ま、真由さん、何を・・・!?」
さすがにそんな真由の行動に、和希は激しく狼狽してきた。反射的にか、真由か
ら逃げる様に腰を捩じらせてくる。
しかし真由は、和希へと意味ありげな笑みを浮かべて顔を上げた。
「君だって、何も分からないって訳じゃないでしょ?」
「だけど、そんなの汚いよ・・・」
極めて常識的な返答を和希はしてきた。さすがに真由がしようとしている事に対
し、和希にとっては衝撃的過ぎるのだろう。
「言ったでしょ?嫌なら最初からこんな事はしないって」
和希は息を呑み、そのまま固まってしまう。
これといって和希が抵抗しないという事が分かると、再び真由は顔を正面へと向
け直す。目の前に存在する和希のペニス。ムンッとする、独特な男の臭いが鼻へと
付く。しかしそれは不快どころか、むしろフェロモンのごとく真由へと作用し、ま
るでこちらの方が導かれていくかのごとく、顔をさらに近付け無意識に口を開けて
いく。
「あっ・・・ああっ・・・」
ペニスを真由へと咥え込まれていき、和希から喘ぐ様な声が漏れ出す。
和希にとってそれは初めて経験する事であろうが、実際は真由にとってもこんな
事をするのは初めてであった。しかし自分でも驚くくらい、あっさりと和希のペニ
スを真由は口の中へと受け入れていた。生臭く、そして塩辛い味が口の中一杯に広
がる。
「んぅ・・・んっ・・・・」
そのまま真由は、アイスキャンディをしゃぶる様な要領で、唇や舌を使い和希の
ペニスを無我夢中で責め立てていく。
強張った和希の太股が、ブルブルと小さく震えていた。緊張と不安の濃厚だった
顔色はしだいに表情が弛緩していき、半開きにさせた口から荒い吐息が響く。
「ああ・・・いい・・・真由さん、すごく気持ちいい・・・」
やがて顔を火照らせた和希は、うわ言の様にそう呟いてくる。
そしてしだいに咥え込んだ和希のペニスが再び硬く、そしてどんどん血流が増し
ていく感覚を真由は口の中で鮮明に感じ取るのだった。
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