「こんばんは。子作り教室の時間です」
がまんできずに電気屋で新しいテレビを買った。退職金もあったし。
昼間はバイトをし、夜は工事現場の誘導警備をやった。ただがむしゃらに働けば、忘れられると思ったからだ。
だが、こうやって日曜の朝に買ったテレビを箱から出して線をつなぎ、梱包はそのままでテレビを見ている。
妻に会いたいからだ。
もう5回分ほど、「妊娠期における性欲処理」と題して、旦那がシてくれないときの自分の性欲処理の仕方をみせている。
ベットに横になって、または台所で、はたまた、風呂で。いろんな場所で、番組終了までずっと自慰をする。
毎回、黒いゴツゴツしたバイブを2本使う。アナルとマンコの日もあれば、口マンコとアナルの日もあった。
テレビで堂々と自慰を垂れ流す。何万人も見ているはずなのに。
何度も愛したマンコに、深々とバイブが突き刺さり、うねる。または、自らズボズボと出し入れをする。
肛門の肉がめくりあがるまで、ズルズルと引き出し、マンコと交互に出し入れをする。
何度も絶頂をむかえ、飽きずにまたクリを刺激する。
だんだん、妻の腹が目立ってきた。
自慰ばかりの子作り教室が、10回ほど続いた日曜日。
画面に出てきたのは、真っ赤な縄で縛られた妻だった。
胸と腹をくくりだすように縛られ、強調されている。股縄で、2本のバイブが入ったまま固定され、クリには洗濯ばさみがついている。
「こんばんは。子作り教室の時間です。」
まさか・・・。
「今日は、マンネリ化対策第2弾としまして、SMの世界をご紹介します。テキストにあるように、まずは体に縄化粧をしてみましょう。また、気分を盛り上げるために、体に落書きをしてみるのもいいですね」
スタッフがでてきて、油性マジックで体に落書きをしていく。
ぼて腹
種付け済み
精液処理人形
生だし放題
ちんぽ大好きだ
しかし、ある落書きが目についた。
旦那のチンポは10センチ
こいつら、なぜ・・・。
あげくに、住所実名まで書き連ねている。
こんな・・・。こんな・・・。
「さて、お化粧が終わったみたいですね。では、私はいったんこの段ボールに入ります」
どうやら、これは生番組ではないらしい。撮影は何回かにわけておこなわれている。
次に映ったのは、見覚えのある近所の公園。時計は夜9時をさしていた。
段ボールが公衆トイレに運び込まれ、小便器の前に置かれた。
出てきた妻が、手際よく小便器に固定されていく。足を開き、たったまま小便器に抱きつくように。後ろから見れば、両穴が丸見えで、背中にかかれた落書きが「精液専用便器」になっているあたり、このままここで使われるんだ・・・。
「あらかじめ、ネットに設置を宣伝しておきましたので、まもなく誰かくるはずです。すごく楽しみです。」
妻の顔を映すカメラが、固定された。
画面がきりかわり、トイレの外をうつしている。公園には、すでに何人かの人影もある。
その時。
「あぁ・・・。」
俺だ・・・。そうだ、コンビニで買い物して近道の公園を突っ切ったんだ!
なんてことだ。
まったくまわりをみずに、ただひたすら通過した。
直後に、公園内の人影が動き始めた。
トイレ内のカメラに、若い男性の姿が映る。
妻の嬌声が響き、パンパンと肉を打つ音が響く。
10分ごとに、入れ代わり立ち代わり、何人もの利用者が。
その中には、近所でみかける顔もあったし、会社のかつての同僚の顔も・・・。
やめろ・・・。やめてくれ・・・。
やめてほしいのか?
ほんとに?
じゃあ、なぜお前もしごいてるんだ?
手が、止められなかった。
時計が10時をさす公園をカメラがうつしたとき、番組が終わった。
※元投稿はこちら >>