契約彼女4‐6
「んんぁ……んんっ……」
美佳の中が俺を受け入れていく。
その快感に出てしまう声を、何とか押さえ込む彼女。
しかし中は嬉しそうに肉棒を締め上げる。
壁に手を突き、尻だけを差し出すその格好は、所構わず性欲の捌け口になる奴隷のようで、俺を更に興奮させる。
「んっ……んぁっ……」
突き上げる動きに合わせて美佳の髪がふわりと舞う。
止めどなく溢れ出る淫汁は肉棒を伝い、陰嚢にまで至っていた。
「んぅっ! ん゙ん゙ぁっ!」
俺は乳房に手を回し、救うように揉みあげる。
そうしながらまた乳首を摘まんでやり、肉壺の反応を愉しんでいた。
美佳も声を殺すのが難しくなり、しかしこの状況下では我慢せざるを得ない。
その嬌声の替わりなのか、愛液は止まることを知らなかった。
「あぁっ! ん゙ん゙ーっ!」
右手を陰核に向かわせると、美佳は甲高い声を上げてしまい、慌てて右手を口に当てた。
「ん゙ーん゙んっ! んぐぅ! ん゙ゔぅーーっ!」
肉芽を摘まんだ瞬間に、彼女の体は躍動した。
腰をカクカクと不自然に動かし、絶頂の先に意識を持っていかれる。
俺は突き上げていたイチモツを引き抜くと、彼女の綺麗な脚に性欲を引っ掻けた。
不気味に輝くそれは、射精を終えてもなお微かに跳ねていた。
未だ細かく身を震わせる美佳。
壁に押し付けられた左手には、あのシルバーリングが寂しそうに光っていた。
次の日。
海で遊ぶ奴らを横目に、空と海との境界を呆然と眺めていた。
まるで接しているようなのに、そこには確かな隔たりがある。
どうして俺は美佳に、俺のところに来いと言えなかったのだろう。
美佳が俺に気があることがわかったのに、抱くだけ抱いて、ほったらかしだ。
それに……何か、変な蟠りを抱いている。
彼女と肌を重ねたことに、とてつもない罪悪感を感じている。
握り締めた携帯を見つめ、だが、友恵にメールを送る気は起きなかった。
空と海は接しているように見えて、でも確かに隔たりはある。
俺と友恵も、接しているように見えて、しかしはっきりとした隔たりがある。
彼女との間には、契約という境界がある。
それなのに、友恵の存在は俺を後ろめたい気持ちにさせた。
※元投稿はこちら >>