契約彼女4‐4
旅館の裏手の入り口から少し脇に出て、物影に身を隠すように身を寄せ合った。
重なり合う唇は互いを求め、やがて自然に舌が絡み合う。
「んふぁっ、仁様……私……」
言った後、美佳ちゃんはハッとしたように視線を下ろした。
「今……」
「……私、変なんです……」
俺の服をギュッと掴み、胸に額を押し当ててくる美佳ちゃん。
「一人でするとき、いつも先輩を……仁様って……。意地悪されるのを想像したら……それだけで……」
内心の歯車がクルクル回り、あるところでカチリと止まる。
「それだけで?」
彼女の顎を親指と人差し指で挟み、グッと上へ持ち上げる。
「続きは?」
「か、感じます……」
美佳ちゃんの……いや、美佳の瞳は真っ直ぐに俺を捕らえ辱しめを乞う。
そんな彼女の黄色いシャツを脱がせ、ジャージのズボンをずり下ろした。
美佳は恥ずかしそうにしながらも、激しい抵抗は見せない。
「あとは自分で取って?」
「……はぃ。じんさま」
それは自分から人権を剥奪する呪文なのだろうか。
手はしっかりとブラのホックを外し、肩紐から腕を抜いていく。
肌を羞恥に染め、しかし興奮して息を荒げていた。
上下セットの黒い下着は一部がシースルーになっており、卵形シルエットが見える。
だがそれは直ぐに露にされ、手入れのされた陰毛だと知るところとなった。
彼女はミュールに足を差し込み直すと、手を前に組んで背中を起こした。
「ここ、外なのに……」
「ぁぁ……っ……」
白い頬を真っ赤にして恥じらう美佳。
小ぶりな胸の先は固く尖り、小さいながらもその存在を主張する。
「あぁっ……」
乳輪に沿って指先を這わせた。
それだけで美佳は腰を震わせ、甘い吐息を洩らしていた。
「こんなところで感じてるの?」
「はんっ……ごめんなさっ、い……」
両方の乳輪の縁をなぞり、彼女の反応を愉しんでいた。
物欲しそうに腰をくねらせ、潤ませた瞳で媚を売る、そんな反応を。
「お願いです……はやくっ、早く摘まんでください……」
「ふっ」
「ひぁんっ!」
勃ち上がる乳首を摘まむと、美佳の体は大きく弾んだ。
慌てて口を閉じ、艶かしい声を封じ込めようとする。
しかし乳首を捻られるように刺激されると、堪えきれない快感が僅かな唇の隙間から洩れだしていた。
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