静かに、エレベーターのドアが開く。
「バカ犬!行くわよ!」
和子は、グイと鎖を引っ張る。一哉は、真っ赤な顔をしてチンチンの体制から四つん這いにさせられた。
遼子は、一哉の尻を蹴りながら叫ぶ。
「ほら!さっさと行きなさい!」
一哉は、急かされるようにエレベーターから降りる。
エレベーターを出ると、長く、広い廊下が壁伝いに左右に広がっている。エレベーターの正面には、黒色のドアがあり、遼子はその直ぐ側のインターホンを押す。
「はい。」
女性の声がインターホン越しに聞こえる。
「遼子です。」
「いらっしゃい!お待ちしてたわ」
ガチャ!!
ガチャ!!
ガチャ!!
鍵が開く音が鳴る。
一哉は、四肢がガタガタ震えていた。
〔あぁ…どうしよう!〕
捨てられるかも知れない不安と、全裸で知らないとこに入っていく恐怖が頭の中を支配する。
遼子を先頭に三人と一匹はドアを開けて中に入る。
「キャッ!!!」
突然、和子が叫ぶ。
ドアを入った2メートル先に頭から黒のレザーマスクを被った裸の男が土下座をして三人を迎えていた。
和子は、その異様な格好に驚く。
「な!何?」
男は、何事も聞いていないように元気に
「いらっしゃいませ!遼子女王様!恵美女王様!」
隠った声でレザーマスクの男は、挨拶する。
遼子は、その男に
「フフッ(笑)元気そうねポチ!ここの居心地はどう?」
男は、土下座の体制を微動だにせず
「はい!マダムから毎日御慈悲を頂いて幸せです。」
と返事をする。
和子は、男をニヤニヤ笑いながら話している遼子に不思議そうな顔を向ける。
遼子は、笑いながら
「和子さん、こいつが以前飼っていた奴隷のポチよ!今は、此処に売られたの。ポチ!和子様よ!ご挨拶は?」
男は土下座のまま、和子の方を向いて
「和子女王様!ポチと申します。宜しくお願い致します。」
和子は、苦笑いしながら
「どうも」
と言うのが精一杯だった。ポチがやっていることは、一哉が普段から自分にしていることだが、和子は、一哉以外のM男を実際に見たのは初めてで、多少の戸惑いがあった。
遼子は、ポチに向かって
「案内しなさい!」
ポチは尻を高くあげてTバッグのレザーパンツを履いた尻を左右に降りながら
「はい!こちらへお願いします!」
遼子は、指を指して笑いながら
「あはは(笑)上達したじゃない!上手に尻を降って(笑)」
ポチは、さらに激しく尻を降りながら
「遼子女王様!ありがとうございます!」
と言うと尻を下ろして四つん這いのまま奥へと歩いていく。
一哉は、一部始終を呆気にとられながら見ていた。
〔誰なんだ?遼子女王様…恵美女王様…以前飼っていた奴隷…ポチ?〕
一哉も、当然自分と同じM男を初めて見た。頭の中が混乱して四つん這いのまま立ちすくんでいる。
すると、グイと首が引っ張られる。
「何をしてるの?さっさと歩きなさい!」
和子は、無理矢理鎖を引っ張りながら、眼を輝かせて遼子の後を歩いていく
しばらく真っ直ぐに歩いていくと、銀色のドアがある。ポチは、そのままドアの前に行くと
ウィィィ…
自動でドアが開く
※元投稿はこちら >>