虐めれば虐めるほど、この女は別の顔を俺に見せたがる。
美しい顔だった。
ひどく輝いて、綺麗に澄んだ瞳だった。
その瞳が、今にも泣き出しそうに潤んでいく。
俯きながら、口惜しそうにモモは唇を噛みしめていた。
だらしなく足を拡げきり、腰を突き出すようにして、露骨に性器を見せつけていた。
「もっと腰を突き出せ・・。」
ああ・・と、吐息とも喘ぎともわからぬ細い声を出し、モモは恥ずかしさに身悶えながら
も、さらに足を開いていく。
小さなテーブルの上に、尻を乗せていた。
俺は、モモの目の前の、ソファに座ってタバコを燻らせながら、まんじりとその姿を眺め
ていた。
家を出るときに仕上げた縄化粧は、すっかり解いてあった。
後ろに倒れそうになる身体を両腕で支えながら、モモは見せつけるように足を開いてい
る。
膝を立てて、尻を浮かせているから、息づくように濡れた花びらが、だらしないほどに目
の前でぱっくりと割れていた。
邪魔なものをすべて取り去った赤子のような肌は、モモのはしたない肉襞の深部ま
で、はっきりと俺の目に晒してしまう。
まったく飽きることのない眺めだった。
見事なまでに完璧な身体のライン。
細身で、痩せてはいるが、男の目を十分に愉しませるだけの肉感がある。
上品そうな顔立ちだった。
その気高そうな顔を歪めて、羞恥に身悶える様は、たとえようもないほど艶めかしくて美
しい。
こいつは、昔と何も変わっちゃいない。
四十を過ぎた今でも、この女の若さは、永遠に変わらない・・・。
美を追求する仕事だった。
この女が、これほどまでに美しさを保ってこれたのは、おそらく同性を相手の商売を長年
してきたからだろう。
魔法を掛けて、女たちに自分の美しさをわからせる。
それが、こいつの仕事だった。
だから、それを勧めるこいつにも同じ美しさが求められた。
不細工に美を説かれたところで、薄ら寒いだけで、なんの効果もありはしない。
立ち居振る舞いから言葉遣いまで、モモは熱心に自分を磨き上げて、完璧な女を作ってき
た。
だからこそ、この美しさにつながる。
しかし・・・非の打ち所のない完璧な美しさは、男を魅了しない。
男は、女に完璧な美しさなど求めたりはしない。
欠落した不完全な部分があるからこそ、男は女に可愛らしさを覚える。
モモには、欠落した部分がほとんどなかった。
女としても、母親としても完璧と呼ぶに相応しい女だった。
だから、親父は、モモに興味を示さなくなった。
モモの隠された内面に、気づかなかったのだ。
「もう・・・グチャグチャじゃねえか?」
伸ばした足の先で、モモの秘肉をいたぶった。
親指を埋めて行くと「ああ・・・」と羞恥に顔を俯かせ、モモが悔しそうに唇を噛みしめ
ていく。
だが、それだけだ。
見せつけるように拡げた足を閉じたりはしない。
こいつは、どうしようもない変態女。
股の間から、はしたない粘液が、うっすらと細い糸を引いて流れ堕ちていた、
尻の下には、呆れるほどに広がった、だらしない水の溜まり。
この上品ぶった顔の下に、こいつは、どうしようもない淫乱さを隠している。
それに、親父は気づかなかった。
この女の可愛らしさを見つけることが、できなかった・・。
「恥ずかしくないのか?」
足の指で弄んでいくと、ニチャニチャといやらしい音が聞こえる。
「は、恥ずかしいです・・・。」
それは、本心なんだろう。
でも、本音じゃない。
「今日は、何して遊んでくれる?」
意地悪く、尋ねた。
「・・・今日も、モモのおマンコで・・・。」
「今日は、モモじゃないでしょ?」
犬の分際で人間様の名前を語るなんざ不届きすぎる。
と言うわけで付けた名前が『モモ』。
「?」
「今日は、違った名前にするって、前に言ったよね。」
口調が変わった俺の態度に、モモが戸惑いの表情を見せる。
俺は、この変態女から生まれた。
こいつがずっと自分の本性を偽ってきたように、俺も本当の自分を隠し続けて生きてき
た。
モモが貞淑な人妻であるならば、さしずめ俺は、さわやかな好青年。
それが、世間が二人に下してきた評価。
モモの表情が変わる。
背けるように、顔を俯かせた。
「自分を、なんて呼ぶって言ったっけ?」
いつもは、冷徹な悪魔に成りきる。
本当の自分をさらけ出し、絶対の支配者となって、この女に君臨する。
だからこそ、こいつも諦めることができた。
諦めたからこそ、モモは、自ら愉しみもした。
だが、今日はそうじゃない。
長いまつげを伏せているだけで、モモは、顔を起こそうとはしなかった。
血の気が失せて、真っ白になるほどに、唇を噛んでいる。
「難しいことじゃないでしょ?いつもと一緒さ。」
そう、そんなに難しいことじゃない。
でも、その呼び名はもうひとりの自分を、嫌でもこいつに思い起こさせる。
「早く言わないとお仕置きするよ。逆さ吊りがいい?それとも腹が破裂するほど、グリセ
リンを流し込んでやろうか?」
途端に、脅えた目が向けられる。
泣きそうな顔だった。
憐れなほどに唇を震わせていた。
こいつがこの部屋に連れ込まれるのは、今日で何度目になるのか。
痛みと苦しみに悶えぬき、気を失うまで責め立てられたのは、1度や2度のことじゃな
い。
「今日も・・・」
仕置きという言葉を聞いて、モモがようやく諦めたように口を開いていく。
「・・・マ、ママの・・・おマンコでお楽しみ下さい・・・。マ、ママの・・・おマンコ
は・・ご主人様の専用おマンコです・・・。ママのおマンコを・・すり切れるまで使っ
て・・・いっぱい中に・・注ぎ込んでください・・・。一滴もこぼさずに・・・ママのお
マンコで・・飲んでみせます・・。」
そこまで言い切ると、モモは羞恥に顔を背けた。
『モモ』と呼ばれ、犬に成りきれるからこそ諦めることもできる。
だが、自分の身分を明かしたままでは、墜ちていくこともできない。
それでも、堕としてやる。
とことん堕として、誰の所有物なのか思い知らせてやる。
だらしなく開かれた股間が目の前にあった。
自分の息子に性器を晒す変態女。
それが俺の母親。
俺を、この世に生み出して、生きる素晴らしさを教えてくれた女。
「ふーん・・お前は俺のママなんだね・・。」
足を抜くと、代わりに身を乗り出して顔を近づけていった。
鼻先まで近づけて、匂いをかいだ。
モモの足が震えている。
「ここから、俺は生まれたわけだ。」
息が掛かるほどに、鼻先を近づけていた。
むん、とむせ返るようなメスの匂いが鼻の中いっぱいに広がっていく。
「ここから、俺を生んだんでしょ?」
「はい・・・。」
涙声になっていた。
「痛かった?」
「はい・・・、すごく・・痛かった・・。」
「それでも、俺を生んでくれたわけだ。どうして?どうして、そんなに痛い思いをしてま
で、俺を生んだの?」
「ううっ・・。」
モモは、諦めきれないように足掻いていた。
はっきりとわかるほどに、足を震わせている。
「ねえ、答えてよ。」
不意に性器に口付けた。
チュッと軽くキスをしてやると、「あっ!」と呻いて、モモの尻が跳ね上がった。
「あ・・ご主人様になっていただくためです・・。鷹広さんに、ご主人様になっていただ
きたかったからです。」
「ふーん、俺に虐めてもらいたくて、俺を生んだわけ?」
「はい・・。」
「すごく痛い思いをしてまで、俺を生んだのは、虐めてもらいたかったから?」
「はいっ・・」
「じゃあ、たくさん虐めてあげなきゃね。こんなに可愛いママだもの。たくさん虐めてあ
げなきゃ、可哀相だよね。」
「はい。たくさん虐めてください。何でもします。ご主人様のためなら、どんな事でもし
ます。」
次第に、モモの瞳に妖しい光が宿り出す。
「ほんとに変態なママだなぁ・・。」
呆れるようにつぶやいたら、「ああっ!!ママは変態です!どうしようもない変態女で
す!一人前のメス犬にしてください!ご主人様のおチンポ様で思いっきり突きまくってく
ださい!!」と、足を開きながら、やっと、本音を吐き出した・・・。
「ああっ!!いいっ!!ご主人様!!気持ちいいです!!」
二本の指を激しく出入りさせていた。
モモは足を拡げきったまま。
つま先で立つほどに、尻を持ち上げて無毛の性器をなぶらせている。
「あああっ!!すごいっ!!いくっ!!!いきますっ!!」
激しいしぶきが、顔に掛かるほどに飛び散っていた。
口の端からよだれを垂れ流していることさえ気づかぬほどに、身悶えている。
かまわず指で突き続けた。
「ほら・・気持ちいいだろう?」
「ああっ!!気持ちいいっ!!気持ちいいですっ!!いきますっ!!もう!いっちゃいま
す!!」
「俺を残して逝ったりしたら、お仕置きだよ。」
「ああっ!赦してくださいっ!我慢できませんっ!!赦してくださいっ!!」
下から尻を抱え込んだ。
逃げられぬようにしっかりと抱え込み、さらに激しく指を加速させていった。
「ああっ!!ああああっ!!!」
歓喜に歪んでいた綺麗な顔。
「逝ってもいいよ。その代わり、お仕置きだからね。」
淫らで、だらしない変態女。
「お仕置きしてくださいっ!!いやらしいママをいっぱい虐めてくださいっ!!」
それが、俺をこの世に生み出した母親。
「可愛いよ・・。」
指を加速させながら、剥き出しになっている粒に口付けた。
「ああああっ!!!!」
モモの尻が跳ね上がる。
抑えていることもできないほどに、凄い力だった。
「あっ!・・・あっ!・・・」
小刻みに震えていた、細い身体。
薄い腹は、波打つように幾度も痙攣した。
モモは、腰を天井に突き出すように仰け反っていた。
「ああ・・・、はぁはぁ・・・。」
どうやらモモは、逝ったらしい。
荒い息のままに、少しずつモモの身体から、力が抜けていく。
大きく胸を上下させるモモに尋ねた。
「逝った?」
モモは、ぼんやりとした目を俺に向けながら、頷いた。
「さっき、俺を残して先に逝ったりしたらお仕置きするって言ったよね。」
また、小さく頷いた。
頬を真っ赤に染めた顔がひどく幼く見えて、どうしようもなく可愛くてならなかった。
「どんなお仕置きがいい?」
笑いながら、尋ねた。
可愛らしすぎて、とても母親なんかに思えやしない。
モモは、大きく息を弾ませていた。
澄んだ大きな瞳が、下からじっと俺を見上げている。
まだ息は荒かった。
その荒い息のままに、彼女は答えた。
「どんな・・・お仕置きでもいいです・・。ご主人様が悦ぶなら・・・ママは・・・どん
なお仕置きでも耐えてみせます・・。」
すっかりメス犬になってしまった変態女。
もう、すべては俺のもの。
「いっぱい虐めてあげるよ・・・。」
愛しさを教えるように頭を撫でてやると、モモは、嬉しそうに顔をほころばせた・・・。
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