>>6 番号に誤りがありました。すみません。
正しくは『後輩は性奴隷……6‐6』です。
番号を戻して書いていきます。
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後輩は性奴隷……6‐7
次の日。
一人学内の喫煙所で煙草をふかし、昨夜のことを考える。
二人同時に征服する快感が、まだ残っている理性と衝突しているのを自覚していた。
「はぁ……」
煙混じりの溜め息は春の風に溶け、空高く舞い上がっていった。
「おっ」
ポケットで震える携帯を取り出す。
差出人は朱音だ。
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来週の1日はどう?
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墓参りか。
確か祝日と土日、ゴールデンウィークに挟まれた平日だ。
しかし大学で授業はなく、学生の間では祝日扱いになっている。
バイトも休みで、都合はばっちりだ。
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OK。んじゃ・・・
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細かい内容を決め、朱音からのメールは途絶えた。
彼女は俺のことをどう思っているのだろう……そんな女々しい思考がぐるぐると頭を回り始める。
「やっぱここだ」
「おぉ」
部活仲間に声を掛けられ、俺はベンチに座り直す。
「ほら、3限終わったし行くで」
「んぁ?もうそんな時間か」
3限を丸々サボってしまった。
今日は、来年使用する新歓のパンフ用に、新入部員の写真を撮る予定だった。
と言っても、ただ写真を撮って部室のパソコンにデータを保存するだけなのだが。
しかし、写真を撮りながらコツや角度的な印象、タイミングなど、人を撮る場合に基本となる知識などを実際にやってみせたり、やらせてみたりするいい機会で、新入部員のためになる。
「いつもの川原やな?」
「せやで」
「んじゃ、カメラ取ってくるし先行っとって」
思いきり煙草を吸い、息を吐きながら灰皿で揉み消す。
「オッケー」
友人が集合場所へ行くのを見送りながら、俺は部室に向かうべく重い腰を上げた。
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