「あ…」
和子は、あることに気が付く。
「私、調教の道具がないわ…」
当然のことながら、和子は初心者。調教も突然思い立って今日始めたばかり。遼子が教えてくれた調教に必要な道具なんかは当然ない。
「あら(笑)大丈夫よ。私、今晩は暇だから、よく行くアダルトショップで買ってきてあげますよ。」
「本当?悪いわね…」
「遠慮しないで。ふふっ(笑)明日持っていくわ(笑)何時ごろがいい?」
「9時から10時ごろがいいかな。」
「朝から?あははっ和子さんすごい!あっ!…」
「遼子さん、どうしたの?」
「ごめんなさい。明日は、朝から理事会なの…それに1日体が空かないし…夜は旦那が帰ってくるし…」
遼子は、貿易会社の役員。遼子の旦那は実業家で幾つも会社を持っている。その1つの会社を経営している。
「そう…」
残念そうに和子は声のトーンを落とす。
「あぁ!大丈夫。私の秘書に届けさせるわ。」
「秘書?」
和子の顔が曇る。
「恵美…以前話さなかったっけ?」
遼子は、以前に行ったハプニングバーでレズパートナーがいると話している。それから和子とのレズプレイに発展したのだが、ハプニングバーを出た後、そのパートナーは会社秘書だと和子に話している。
「恵美さんと言うの?」
「そう。大丈夫よ。私のパートナーだし、恵美もSだから。」
「えっ?そうなの?」
「奴隷がいたって言ったわよね。その奴隷は、元々恵美の奴隷だったのよ(笑)」「そうなんだ。」
「だから、口は固いし、何より私たちの良き理解者よ。」
「だったら、安心ね。」
「そう。じゃぁ、恵美に和子さんの家まで持って行かせるわ。」
和子の顔が明るくなった。
………………
「恵美には、10時までに届けるように言ってあるから。」
和子は時計を見る。9時半を回ったところだ。
ピンポーン!ピンポーン!
家のベルが鳴る。
和子がリビングにあるインターホンに向かう。
インターホンの画像に女性が写っている。
「遼子の使いの者ですが…」
和子は
「はい。ちょっとお待ちください!」
和子は少し驚いて答える。携帯の遼子に
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