和子は、門の前まで早足で行くと、黒い車の前に一人の女性が立っていた。
「おはようございます。和子様。」
その女性は深々と和子にお辞儀をする。
和子は、慌てて
「遅くなってごめんなさい。車入れますか?」
女性は和子に微笑みながら
「ありがとうございます。少し荷物もありますので、そうさせていただきます。」女性は、黒いスーツでブラウンの髪を綺麗にまとめている。スマートなのだが、服の上からでも豊胸なのが分かる。目鼻立ちがはっきりとしていて、眼鏡の奥の大きな眼が特徴的だ。
和子は、リモコンで門を開ける。
(綺麗な人ね。遼子がパートナーにするだけのことはあるわ)
女性は、車に乗り込んで門に入ると、玄関前まで車を乗り入れた。
和子は、一足先に玄関に戻る。
女性は、車から降りると後部座席から二つの段ボールを手に玄関に来た。
和子は、段ボールを見て
「重いでしょ。1つ持ちます。」と近づくと
「大丈夫です。お心遣いありがとうございます。」
女性は、和子に微笑む。
家に入ると、和子は玄関近くの客間に女性を通す。
「お茶を入れますね。」
女性が段ボールを客間のテーブルに置き、ソファーに座ると和子が言った。女性は慌てて
「お心遣いなく。私は直ぐに会社に戻らないといけませんので、説明しましたら、おいとまします。」
和子は、残念そうに
「あら、そうなの?」
ソファーに座り直す。
女性は
「遅れまして、申し訳ありません。恵美ともうします。遼子の秘書をしています。」
和子に名刺を渡す。
和子は名刺を受けとると。「わざわざ、すみません。ありがとうございます。」と丁寧に答える。
「いえ、とんでもありません。いきなりで失礼します…」
恵美は、段ボールを開けて中身の調教道具をテーブルに並べ出した。
ロープ・蝋燭・浣腸器・クスコ・グリセリン・ローター・アナルバイブ……数々の調教の道具が並べられる。
和子は、目を輝かせながら調教道具を眺める。
恵美は、一つ一つを丁寧に説明しながら、和子に使用方法を教える。
説明終わると恵美は、目を光らせて
「和子様、今奴隷は?」
「別室に待たせてます。」
「そうですか…和子様、アナル調教の最初は浣腸です。」
「そうなの?」
「はい。奴隷浣腸の仕方は説明しましたが、場所は何処でなさいますか?」
「う~ん。考えてないけど。恵美さんは、どう思います?」
恵美は、微笑みながら
「お宅は、広い庭をお持ちですね。」
「えぇ…」
和子は、恵美を見つめる。
恵美は、続けて
「奴隷浣腸は、室内でもよろしいですが、奴隷が出すときは、お庭が宜しいかと。」
和子は、驚いて
「庭で?」
恵美は、目を輝かせながら「ご心配なさらずに。そのために、これを持って参りました。」
恵美は、段ボールの中から、幼児が使うスワンのオマルを取り出した。
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