後輩は性奴隷……8‐9
次の日。
連休最後の日だというのに、全然リフレッシュ出来ていない。
むしろ、神経が磨り減った感じさえする。
朝方結衣を見送った後、夕方からのバイトに備えてもう一眠りしようと、ベッドでゴロゴロしていた。
結局、結衣に対する謎は謎のままで、未だに何もわからない。
彼女のして欲しいと言ったことを思い出してみるも、今の俺から推測した過去の俺の行為を捻り出したのかもしれない。
ある程度要望には答えられる。
意固地な拘りを捨てれば、道具だってすぐに使ってやれる。
そういうことを望む根っからのマゾヒストな可能性もある。
むしろそれが有力だ。
性奴隷という身分を求めてきたのは結衣なのだから。
でも……なんで俺だったんだ?
ドSだから?
さすがにそれだけでは、そこまでの原動力を生まないだろう。
俺が結衣の性欲を満たし得る人物だと知っていたのか?
でも初めて関係を持った時、彼女は俺を試していた。
自分に相応しいサディストなのか確認していた。
「わからんっ!」
大きな独り言が反響する。
考えれば考えるほどに、違和感だけが積み重なっていく。
でも、考えずにはいられない。
ついに俺は、眠りに就くまで結衣のことばかり考えていたのだった。
※元投稿はこちら >>