いろいろありますが、注意は真摯に聞きたいと思います。では…
………………………………一哉が浴室に行った後、和子はひとしきり笑い終わった後時計に目をやった。
(もう、2時…今日はあの人帰ってくるかしら…)
いつもは、旦那の勇太郎が帰るのを心待ちにしているのだが、今日は疎ましいと考えるようになっていた。(帰って来なかったら、あいつと…)
その時電話のメロディが鳴る。
和子は立ち上がり、リビングに置いてある子機を取る。
「あら、あなた。」
電話の相手は勇太郎だった。
「そう…分かりました。気をつけて帰ってね。」
そう言うと静かに子機のボタンを押す。
勇太郎は5時に帰宅する内容の電話だった。
「後、3時間…」
和子は、あまりの時間の無さに落胆する。
(しょうがないわね…さぁ、戻って来たら何をしようかな?)
ふと、考えると急に空腹なのに気付く。
(今の電話で気が抜けたのね。あっ!そうだ!)
また、何かを閃いた和子は軽い足取りでキッチンへと向かう。
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