あれから数日が過ぎる。
あの後でも後輩は千秋が本当の先輩の奥さんとは分かっていなかった。
そして後輩から千秋のアドレスを消してから私だけが連絡を取れる様にした。
それから後輩の連絡があり私はいつもの様に千秋にメールを送る。
「今度は○日だな!
あの2人も誘うからなるべく時間空けろよ!
またたくさん中に出してやるから!」
そしていつもと違い、返事が来ないまま2時間が過ぎた。
それから千秋の返事が来たのは3時間が過ぎてからだった。
「電話していい」
千秋には珍しく絵文字がないのは何かある証拠だった。
『どうした?』
『死んでもいい?』
私は暗い声の千秋に全てを理解してしまった。
『どうした?』
『…。バレた…。』
『旦那に?』
『うん…。』
『何で?』
『今日は風邪で休んだ…。』
『それで?』
『メール見られて…。』
『それで?』
『黙って出ていった。』
『…。』
千秋はそれから暫く泣いていた。
『やっぱり死んでいいよね?』
『ダメだ!』
『だって…。』
『だって、じゃない!』
『もう生きていけないもん…。』
『そんな事は許さない!』
『だって…。もうダメだもん…。』
『ダメじゃない!俺がいるだろ!』
『だって…。』
『いいか!俺より先に死ぬのは許さない!』
『でも…。』
『俺のせいで何かあったら俺が守ってやる!』
『でも…。』
『いいか!千秋が俺のおもちゃで居る限りは俺が守る!そう約束しただろ!』
『…。』
千秋は暫く黙ってしまったが…
『分かった…。後でメールします…。だから待ってて…。』
『あぁ…。』
そして2週間が過ぎたが連絡はない。
千秋はどうなったのだろう…。
多分、千秋は旦那と別れても私とは暮らさないだろう…。
きっとそれは私との約束のせいだった…。
だから最終的に鬼畜な私ではなく今の旦那を選んだのだ。
その約束とは…
私は今まで千秋を他人に抱かせてきた。
それはある時期を越してからだ。
私は千秋と知り合い数ヵ月で避妊をしないようになった。
それから1度だけ妊娠をしたのだが病気の為に強い薬を飲んでいた為に諦めるしかなかった。
そして次に妊娠したら結婚しようと誓って数年…
私も千秋ももう妊娠しないと思っていた。
そして千秋と約束をする…。
これからは千秋の望み通りにいろいろな男に抱かせよう。
そして誰のでもいいから子供が産まれたら結婚しようと。
その子が女なら私の…
男なら千秋のおもちゃとして育てようと。
そして2人で罪を背負おうと…。
私は辛い環境で育ったせいか感情がない…
他人は愚か親や肉親でも信じた事がない…
それでも千秋だけは信じられるような気がした…
確かに千秋には何回も裏切られたがそれでも信じてみたかった。
多分、千秋以外には誰も信じられる人に出会わないだろう…
これからもずっと…
だから千秋だけを信じているしかないのだが、こんな俺だから連絡はないだろう…
きっと千秋にメールしても届かないだろう…
アドレスを変えられていたらと思うともう何も出来ない…
すべては終わったのだ。
最後に千秋との写真は誰にもあげられません!
千秋は私にとって見世物ではなく大切な人です。
まぁ私が抱いてきた誰の写真も見せる事はありえませんが…
だから私に『写真を見せろ!』や『下さい!』などは一切受け付けません。
すべては私の思い出ですから…
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