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少年たちが帰った後、なかなか立ち上がれずにいた智美だがなんとか浴室まで辿りつくとシャワーを全開にして、その場にしゃがみこんだ。溢れる涙をシャワーが流す。(なんてこと…息子の友達にレイプされるなんて…私はどうすればいいの…。これからどうなるの…)
智美は息子の友達にレイプされ排泄行為まで見られた恥ずかしさと屈辱感、そして不安でただ泣くしかなかった…
昌則が帰ってくると普段より明るく振る舞った。旦那には「今日は上機嫌だな。なんか良いことでもあったか?」などと笑顔で言われた。それにも笑顔で返す智美が痛々しい。
家事が済みベッドに入るとまた涙が溢れてくる。証拠の写真も撮られている…死にたくなるような不安が智美を襲う。
翌朝も智美は明るく振る舞った。旦那と昌則を笑顔で見送った。
智美の携帯にメールが届いたはのは昼過ぎだった。 亨からである。携帯番号もチェックされていたのだ。少年とは思えない抜かりなさに智美は恐怖を感じた。
メールには四時半に○○公園に来るように書いてあった。昨日の智美の写メも添付されていた。来なかったらどうなるか分かるよね?おばさん。
(逃げられない…行くしかないのね…また恥ずかしい事をされるんだわ…)息子に知られたら…誰かに知られたら家庭崩壊である。智美はそれを避けたい一心で公園に向かう覚悟を決めた。
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