「2400秒の奇跡 - 第4章」
褒美として躊躇なく聖水を望まれる、奴隷主のおれの思考や志向、そして嗜好を間違いなく理解していると感じる瞬間だ。
思い起こせば、小学校高学年のときにアクシデントとは言え同級生の女子におしっこを掛けてしまったことがあった。そして、小学生でありながら興奮したことを覚えている。だから聖水を浴びせるという行為は、おれのS性の原点にあると思えるのだ。
「穂佳、お望みの聖水をあげよう」
その言葉だけで自分がとるべき体勢を理解し、目の前に屈み込む。会う度に聖水を浴びせ続けていることの効果が十分に現れている。
勃起を残した状態での放尿は割と難しいことは男ならわかることだろう。穂佳の顔を見下ろしながら、分身が落ち着くのを待つ。
「さあ、どこに掛けて欲しい?」
「お顔から全身に掛けてくださいませ」
若干落ち着いてきたとは言え、目の前に屈み聖水を待ちわびる穂佳の表情を見ていると、また血液が逆流するような感覚を覚える。
右手で自らの分身を握りしめ穂佳の乳房に狙いを定める。ついさっき縄化粧を施していた姿やエレベーターの中で浴衣の会わせ目から露にさせた姿をを思い浮かべながら。
「さあ掛けるぞ穂佳」
勢いよく飛沫をあげる聖水をいとおしそうに、まるでボディローションを身体に塗るように乳房に擦り込む
穂佳は、勢いが弱まる頃を見計らって懇願する。
「あぁん御主人様、お口にくださいませ」
そう言うと放物線に向かい開いた口を近づける。おれの分身と穂佳の口の距離がみるみる近づき、やがて放物線は消える。聖水の最後のひとしぼりを一滴もこぼさないかのように口を固くすぼめる。
初めて聖水を浴びせた時には、躊躇があったのか顔に掛けられるときも口を開くことは出来なかった。それが、今は聖水が溢れるおれの分身を口に含むことができるようになった。思えば、「Mの刻印」の儀式を終えた以降のことだろう、そう月の精が訪れの証である赤い血で穂佳の乳房にMの文字を描いた儀式。
「御主人様の聖水が何故あんなにも私を高めるのか不思議でなりません」
「それはきっとMの刻印の儀式を受けたからだ」
そう答えながら両手を差し出し穂佳を抱き起こすとシャワーのコックを開き少し温めのお湯をふたりの身体にあてる。
後から抱きしめ乳房や乳首の感触を楽しむと、おれの分身はまたしても痛いくらいに熱を帯びた。
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