彩香の泣きはいよいよ本泣きになってきた。彩香の場合、辛い思い出をさも辛かったかのように言うより、普通に言わされる方が辛いと言ったのは晶だけど、どうやら当たっていたらしい。
「そしたら、その人、じゃあフェラチオからね、って言って私におちんちんを取り出させたの」
もう彩香は何も考えずに言われ通りの事を言っている人形でしかなかった。
「そんなことしたこともなかったのに、私……男の人の……ろくに洗ってもない……」
彩香の言葉が涙で詰まる。確かにあの男のチンポは傍で見ているだけの私達の鼻に届くくらいひどい臭いだった。
「オラ、とっとと言え!」
まり子が、彩香の横っ面を蹴り飛ばす。
「は、はいっ! 言いますっ! 言いますからっ!」
ぐらついた姿勢を慌てて直して壊れた表情のまま言葉が続いていく。
「ろくに洗ってもない、チンカスまみれの臭くて汚いおちんちんを素手で取り出したの」
ここからは晶の台本にも『あったことを詳しく言え』としか書いてなかった。手を抜いたというより、そうしたほうが楽しいと考えたからなのは晶の笑を見ていれば想像がつく。
「そして……さっきファーストキスを捧げたばかりの唇で、勃起してるおちんちんにキスしたの。そしたら先走りが出てきて私の口の中に……みんなに、よくそんな臭いチンポにキス出来るねって笑われながら……お、おちんちんに舌を絡めて……チンカスを舐めとったの……あまりに気持ち悪くて吐き出そうとしたんだけど……飲み込めって言われて……ヤダって言ったんだけど殴られて……む、無理やり飲み込まされたの……それも一回じゃ許してもらえなくて……お金は払ってあるんだからって、おちんちんについてたチンカス全部舐めとらされたの……」
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