学校から帰ろうとした杏奈を三人で取り囲んで人気のない公園の公衆トイレへと連れて行く。
「彩香は公衆便所って呼ばれてたし、杏奈も早く彩香くらいにはならないとね」
軽口を叩いた晶を、杏奈の目がキッと睨む。しかしそれもトイレで待ち受けていた連中を見ると一瞬にして青ざめた。
「へぇ、この子が杏奈ちゃんなんだ、写メで見るよりかわいいじゃん」
軽口を叩いたのは、彩香を最も多く抱いていた男だ。
「ほんとに好きにしていいわけ?」
まり子がオッケーの合図を返すと場がどよめく。
「中出しは?」
「それもオッケー、好きなようにしてやってよ」
あまりにも簡単に中出しありと言われたせいか、杏奈の膝がガクンと落ちた。
「そ、そんなのひどすぎる……」
「あら、だって彩香にはしてたことだもの、杏奈は彩香の代わりなんだからちゃんとおなじことしてもらわないとね」
「そんなの私……」
杏奈が震えているところに、まり子の握りこぶしが杏奈の顔にめり込んだ。
「ふざけてんじゃないよ!」
突然の衝撃にわけがわからないという顔をする杏奈だが、殴られた鼻からは鮮血がこぼれて何があったのかを如実に物語っていた。
「お前みたいなクズに中出ししてやろうって男がいるだけでもありがたいと思いな」
理不尽なことを言いながらまり子は杏奈の顔を叩き続ける。
ついさっきかわいいと言われた杏奈の顔はまたたく間に腫れ上がっておたふくのようになっていった。その顔を涙や鼻水といった体液が更に汚していく。
それでもまり子は叩く手を止めず、公衆トイレに乾いた音が響き渡り続けた。
やがて、杏奈が反応しなくなったのを見て、まり子がもう飽きたと言わんばかりに杏奈をトイレの床に転がした。
男たちはというと、いつの間にか逃げ出していた。
※元投稿はこちら >>