まともな神経なら正視するのもストレスになるような液体が杏奈の口から彼女の胃えと侵入していく。
途中何度も吐き気を覚えて口から飛び出しそうになるのを文字通り死ぬ思いでこらえていたのだろう。今まで極普通の人生を生きていた者がゲロみたいなものを飲もうと思ったらそのぐらいの覚悟がなければとてもできないはずだ。
「もう半分いったじゃん、残り半分もがんばって」
嘲笑を浮かべた晶がおざなりな応援をするが、杏奈はそんな言葉に反応さえできないほど必至だった。
「なに、シカトー?」
「あんまり美味しいから夢中になってるんじゃない?」
晶とまり子が更に嘲笑を続けるが、それでも杏奈は目の前の物体を嚥下することに必至になっていた。
とてもじゃないがゴクゴクと飲めるようなものじゃない。わずかに口の中に入れたら味を感じないうちに飲み干して鼻では絶対に息をしない。そうやってなんとか飲んでいるようだが、ときどき鼻へと登ってくる臭いまでは抑えられずに苦しみながらも何とか飲み干した。
「の、飲みました……」
むせながら空のボウルを見せる杏奈の口に再びバイブが押し込まれる。
「あんまり美味しそうに飲んでたからさ、もう一回ご馳走してやるよ」
「きゃはは、よかったね杏奈ちゃん」
杏奈の抗議もよそに、まり子の持ったバイブは杏奈の喉を再び犯し、空になったボウルに再び嘔吐を強要した。もちろんそれも杏奈に片付けさせることになるだろう。私達が飽きるまではこの遊びが繰り返されることになるのだから。
※元投稿はこちら >>