翌朝、悟を送り出し家事が一段落した頃に、志田から連絡が来た。
どうやら夫の悟の事で話があるらしく、これから来るということだ。
(お仕事のことかしら?)
夏子は電話を切ると服を着替えて志田を待った。
【ピンポーン】
チャイムが鳴りドアを開けると神妙な面持ちで志田が立っていた。
「どうぞコーチ、中へ」
夏子はそう言い、志田を応接間に通した。
「奥さん、急な訪問ですいません」
志田が申し訳なさそうに言うと
「こちらこそ主人のことですいません」
と答えた。
「実は」
志田が紅茶を飲みながら言いづらそうに話しはじめた。
「会社の上層部から小田さんの素行を調べるように言われまして…」
志田の話は歯切れが悪かった。
「主人が会社で何かしたんですか?」
夏子が心配そうに言うと
「いえいえ。小田さんは僕とは違って将来性がある方なので会社も期待していると思うんです」
と言い
「だからこの調査結果は会社には言わずに、まずは奥さんにと思いました。」
と言うと写真を何枚か夏子に見せた。
その写真を見た瞬間、夏子は言葉を無くし、気を失いそうになった。
そこには夫の悟のはしたない姿が写っていた。
天井から全裸で吊されて、女王様風の女性に鞭で打たれていたり、顔の上に跨られて小水をかけられていたり。
なかには背中に蝋燭を垂らされながら、女性にシゴかれて射精している写真まであった。
「いっ、嫌っ。何なの、これ!」
夏子は自分の中でどう処理していいかわからなくなっていた。
「この写真を見る限り、小田さんも無理やりと言うわけではないらしくて…」
確かにそこに写っている悟は、夏子には見せたことのない恍惚の表情をしている。
「なんで?なんで主人が?信じられません」
夏子は泣きながら志田に問いただした。
「僕も最初は信じられなくて、色々調べました。」
志田は続けた
「最初は誰かに連れられて冗談のつもりで行ったようですが、すっかり虜になってしまったようで、今では週に一回金曜日に通っているようです」
「そんなの嫌だぁぁー」
夏子は泣き伏せた。心当たりがあるからだ。
「奥さん、小田さん今日は?」
志田に言われて夏子は
「今日は朝から社長さんの運転手で、もしかすると泊まりになるかもしれない、と言って出掛けましたが」
と答えた。
「あれっ?おかしいな。社長は先週から海外出張のはずですが」
志田の言葉に夏子は目の前が真っ暗になり、腰からヨロヨロと崩れ落ちそうになった。
「奥さん、大丈夫ですか?」
志田は夏子を抱きかかえると、ソファーにゆっくり座らせた。
「とりあえず僕ももう少し色々調べてみます」
志田はそう言いながら夏子の涙を指で拭った。
「奥さん、約束があります。僕も黙ってますので、この事は絶対誰にも相談しないでください。もちろん小田さんにも今まで通り普通に対応してください。僕は奥さんの味方ですよ」
志田の優しさに夏子は志田の胸で泣いた。
実は志田は歌舞伎町で元No.1のホストで、この程度の人妻の扱いには慣れていた。
「いいですね、奥さん。返事は?」
志田が試しに強い口調で言うと
「はい」
と夏子は答えた。
(へへへへ。今すぐにブチ込むのは簡単だが、まだまだだ。じっくり焦らして、俺のデカマラの虜になってもらうぜ、夏子)
にやけながら夏子の肩を抱き寄せると、夏子の身体がビクンと揺れた。
(もしかしたら夏子はそうとうなドMかも知れねぇな)
志田は破裂しそうなくらい勃起した股間を夏子の太ももに擦っていたが、夏子はそれに気づく余裕はなかった。
つづく
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