余りの身体の痛さに目が覚める。
ゆっくり目を開けると明るい。
明るい中に存在価値を薄くした電気が柔らかく付いていた。
首を振りながらパキパキさせ、起き上がる。
「ふぁぁ~~」
「あれ?どこ?ここ??」
なんとも間抜けな独り言。
ボーっとしながら自分の体を眺める。
ほとんど脱いで破れたパンスト。
濡れて異臭を放つジーンズ。
胸上まで捲り上げたキャミソール。
内モモの痛み。
足先に出来た靴擦れ。
(夢・・・じゃ・・・なかったのね)
薄らぼんやりと「自宅」の玄関であることを確認した。
3連休。
明後日まで、
会社には行かなくていい。
もう少しこの心地いい痛みの中で眠ろう。
うつらうつらとしているとけたたましく電話が鳴った。
「大原部長!!」
なにやら切迫した声だが聞き覚えがない。
習慣で「どうした?」と答えたが起き上がれない。
玄関でオマンコ丸出しで寝てる上司に電話スンナよな。
すると、電話の向こうでくっくっく・・・と笑い声。
「沙紀、良い格好だな」
あ・・・・
ああああ・・・・
え???
何で知ってるの???
「今起きたんだろ?」
「は・・・はい」
「週末までお預けにするつもりだったんだけど、
お漏らしのご褒美に今日も遊んであげるよ」
その言葉だけでジュクジュクとお汁が溢れてきます。
「ツリーアップホテルの最上階ラウンジに17時に来なさい」
「はい・・・」
「そうだなぁ。大原部長は着物で来てもらおう」
昨日、居酒屋で着付け教室に通っていると話した事を覚えて下さってた。
「和装の基本は解ってるよな?」
「は・・・はい」
下着を着けないって事。
「駅前の交番にお前の忘れ物と言って届けているものがあるから、
ソレを受け取ってから来るように」
「交番??」
「行けば解るように説明してある。
そうだな・・・
今日は和服に負けるくらいの薄化粧で来なさい」
「返事は?」
「は・・はい・・・」
「ご主人様は?」
「す・・・すみません・・・ご主人様・・・
おっしゃる通りにいたします」
「じゃあ、夕方な」
自分の身の上に何が起こっているのか、
何が起ころうとしているのかわからない。
ソレなのに、
期待で溢れるマン汁は止めようとしてもとまらない・・・。
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