(7階・・・???)
何故、私がこの場所にいるのか解るのだろう?
全てがご主人様の思惑どうりに進んでいるって事なのかしら?
もう。
どうでもいい。
それならば・・・何も考えず付いて行こう。
ぼんやりと逝ったばかりの自分の痴態に酔いしれていた。
ガタ・・・ガタガタ・・・コトン。
コン・・・
コン・・・
ドアをノックする音ではない。
コン・・・
コン・・・
強くはない優しい音が広いトイレットに響く。
それも、近く。
ものすごく近く。
突っ伏した床から直に耳に響いてくる。
コン・・・
コン・・・
(誰かいる!!!!)
一気に酔いから冷め、起き上がり身支度をした。
髪を整え、備え付けの鏡でだらしなく涎をたらし落ちた口紅を引く。
(出なきゃ・・・いつまでもこのままじゃおかしいって思われちゃう)
着物の腰から下の背部がずぶぬれなのに・・・
床はおしっこと白い粘ついた液で濡れているのに・・・
私はその空間から出なければと反射的にドアに手をかけた。
顔を上げず、
全速で出ればいいと・・・。
カチャ!!!
???
カチャ・・・カチャカチャ・・・
開かない。
正確には開けてもらえない。
誰かが外から押さえている。
(どうしよう・・・・もしかしたら通報される??)
会社や親に、お漏らししたことがばれちゃう???
それとも器物損傷とか???
余りにパニックになり訳の解らないことを考え出した。
どうすることも出来ない。
(メールでやり取りしただけの男の口車に乗って・・・
なんて事しちゃったの???)
そう思うと、自分の軽率さや情けなさで涙が出て来た。
「・・・なさい」
コン・・・・
「ご・・・なさい」
コン・・・
「い・・・言わないでぇぇ・・・」
(くす・・・)
????
(クスクスクス・・・)
明らかにドアの向こうから聞こえる女性の声。
「開けて欲しいの?」
若く、澄んだ可愛らしい声がそう聞いた。
全身に鳥肌が立ち、血液が引くのが解る。
「いやなら、いいけどね」
「あ・・・・出して・・・」
声を振り絞って答えた。
「あんたさぁ、人様にお願いする時なんていうか解ってるの?
このド低級!!!」
「す・・・ませ・・ん」
「はぁ?それだけ?」
言葉のトーンから、逆らってはいけない人種だと動物的に感じた。
「出して・・・下さい。お願いします」
チッっと軽い舌打ちが聞こえた。
ダメ???だったんだ。
でも、どう言えばいいのか解らない。
「まぁ、いいわ」
その言葉と共にドアを押さえていた力が一気に緩んだ。
力一杯ドアを押していた為、
反動で前のめりに膝を付く格好で外に出た。
目の前には3cmほどの平たい黒いヒール。
いかにも活動的で動くことに機能的な靴。
ただ、違っていたのはその脚が見事なまでの曲線を描いていること。
自分の置かれている状況も忘れ、
余りにも美しい足を下から上へと眺めてしまった。
美しい脚の付け根は紺色のスカートに隠されている。
さらに上を望むと肩までの濃い茶色の巻き髪を2つに括る、
あどけなくも見えるが妖艶な女の子の顔が見えた。
ぽってりとした唇にはヌメやかなグロスが光る。
誰もがキスをしたくなるような唇。
その唇から
「このド変態!!ションベンタレが!!」
予期せぬ罵声が吐き出された。
「あ・・・あぅ。。あ」
「返事も出来ないの??」
そう言うと靴のつま先で私の顎を仰け反らせた。
さっきまで紺のスカートに隠されていた脚の付け根が開かれ、
奥からキラキラと光る簾のような鎖が見えた。
下着は・・・つけていないみたい。
眺める事しか出来ず、返事もしない私に苛立ったのか
顎を持ち上げていた足で即頭部を真横に蹴られた。
「は・・・・はうううう」
衝撃でまたも床に崩れた。
痛みは・・・無い。
床に突っ伏した私の目に入るよう、
彼女は美しい脚を大きく開きスカートの中を見せ付けた。
綺麗に剃毛されたラビア。
肥大したクリトリス。
ソコに爪楊枝3本くらいの太さのリングがはめ込まれ、
更にそのリングから先ほど見えた鎖が5本・・・
先には色とりどりの重そうな宝石がちょうど膣の辺りまで落ちている。
あまりの急な出来事に声も出ない私を一笑し
「可愛いね、あんた」
と氷のような声で囁いた。
「さぁ!!さっさと立ちな!!
私はただの案内人。
あんたとは「まだ」遊ばないからさ」
すくっと立ち上がる姿さえも優美だ。
ほっそりした見かけとは裏腹に力強い右手に引きずられ、
なんとも惨めなで不細工な格好で立ち上がった。
「ションベン臭いのが写るから、離れて付いてきなよ」
そういうと、
蛇口で手を洗う。
「返事は?」
「は・・・はい」
何が正しくて、夢なのか現実なのかがわからなくなっている。
ただ、解っているのは目の前の彼女に付いていくだけ。
乳首がこすれて痛いくらいに勃起しだした。
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