車の揺れで亜希子が目を覚ましたのは、先日の黒田の屋敷の前だった。
あの日のおぞましい記憶が蘇ってきた亜希子は暴れ出したが、全面を覆われたワンボックスカーの後部座席に縛られて猿轡をされていては、誰にも気づいてはもらえない。
「奥さん、お目覚めかい?さっきもずいぶんと激しかったらからなぁ」
内藤は笑いながら亜希子に言った。
門が開くと、車はスロープを降り、そのまま地獄が待つ闇に消えていった。
「い、嫌だぁぁぁ」
部屋に入るなり亜希子は、ありったけの力を振り絞って泣き叫んだ。
二重もの防音扉の先にあったその場所は、これから亜希子がどうなってしまうのか想像もつかなかった。
天井から何本も垂らされ床にも散らばる縄は、まるで毒蛇のようだった。
部屋の真ん中には産婦人科にあるような内診台が置かれ、スポットライトが当てられていた。 その周りには、膣鏡クスコ、イルリガートルなどの医療器具に混ざってバイブ、ローター、蝋燭など、女を責め狂わせる道具が無造作に散らかっていた。
「奥さん、旦那は今日から海外単身赴任らしいな。ウチの先生も2週間ほど中国にセールスだ。タップリ姦ってやるぜ」
ヘラヘラ笑いながら、内藤は言った。
黒い乗馬鞭をを手に内藤は
「さぁ、始めるぜ」
そう言うと亜希子の服を脱がそうとした。
「やめて。やめなさい」
亜希子はそう言うと、30畳はあろうかという部屋中を逃げ回った。
「ヒヒヒヒ、まるで狩りだな」
確かに亜希子は、猛獣に目を付けられ逃げ回る小鹿のようだ。
「まずの俺から見せてやる」
そう言って内藤は服を脱ぎ始めた。
「うぅぅぅっ」
内藤が裸になった瞬間、亜希子は声にならないくらい驚いた。 天井に向かって反り返る内藤の肉は、亜希子が今までに見たことがないくらい巨大で、夫の靖の三倍はあろうかというくらい、逞しく波打っていた。 その肉塊を見せ付けられ、亜希子はワナワナと震え上がった。
内藤はそんな亜希子の表情を楽しみながら、ジリジリと追い詰めていった。
部屋の隅まで追いつめられると、さすがに気の強い亜希子も観念したかのようにへたり込んだ。
「さぁ奥さん、そのきれいな服をボロボロに引き裂かれたくなかったら、自分から脱ぐんだな」
赤黒くヌメヌメと光った肉塊を見せ付けながら、内藤は亜希子に近寄った。
「やめて、来ないで」
亜希子はそう言いながら、いかにも高そうなシルクのブラウスのボタンを自分から外していった。
つづく
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