あのおぞましい屋敷からどのように帰ってきたか、亜希子はまったく覚えて
いない。
夢であってほしい、そう願っていたが、バスルームの鏡に映る全身に付けら
れたおびただしい数のキスマークと膣内から溢れ出してくる大量の白濁液が
先ほどの凌辱の凄まじさを物語り、亜希子を絶望の淵へと落とした。
(これは悪い事故だったんだわ。もう忘れましょう)
こう思うことしか、自分自身を助けるすべはなかった。
あれから1ヶ月も過ぎた頃だろうか。就寝前に夫の靖から単身赴任の話しを
聞かされた。 どうやら3年ほどニューヨークに行かなければならないらし
い。
「あなた、私達も連れて行ってください」
べそをかきながら靖にすがったが、海外での娘の真希の教育問題、またそれ
以上に購入したばかりのマイホームの事もあり、ここに残ってしっかり守る
ように諭され、優しく頬にキスをされた。
その晩の夫婦の営みは、今までにないくらい激しいものだった。
靖の出発当日、自宅前に迎えの社用車が着けられると、社員が見てるにも
関わらず、亜希子はキスをして靖を見送った。
(よし、靖さんが帰るまではしっかり頑張ろう)
あらためて自分に言い聞かせ、 部屋に戻り家事をはじめようとしたら、ピン
ポーン、と玄関のチャイムが鳴った。
(あら、靖さん忘れ物かしら)
そう思いドアを開けた瞬間、その光景に頭の中が真っ白になり立ちすくんで
しまった。
「よう、奥さん。久しぶりだな」
聞き覚えのあるその声に、亜希子はハッと我に返った。 内藤が立ってい
たのだ。
「いったい何の用なんですか?」
震える声で亜希子が言い終える前に内藤は強引に室内に入り玄関の鍵を閉め
た。
「出て行って下さい。警察を呼ぶわよ」
そう言う亜希子の目の前に数十枚の写真がバラ巻かれた。 その写真を見る
なり、亜希子はワナワナと腰から崩れ落ちた。
先日の黒田とのおぞましい光景が映っていたのだ。
ねっとりと舌が絡み合うキス、トロンとした目で男根をくわえる姿、中に出
された瞬間であろう恍惚の顔。
その表情はどれも夫の靖には見せたことがない、いや絶対に見せられない、
淫靡な顔をした亜希子がいた。
「奥さん、ゆっくり話そうか」
内藤は亜希子にそう言うと、崩れ落ちている身体を強引にズルズルと引きず
り、リビングルームに入っていった。
「奥さん、いいものを見せてやるよ」
そう言うと内藤は、持参したディスクをリビングのDVDプレイヤーにセットし
た。
テレビに映し出されたのは、先ほどの写真同様、あの日の動画だった。
「いやぁぁ、やめて。見たくない」
亜希子は目をそらして叫んだ。
「見たくないならこうするまでだ」
内藤はニヤけながらテレビのヴォリュームを最大限まであげた。部屋中に大
音量で亜希子の喘ぎ声が響き渡った。
「やっ、やめて。音を下げてください。見ますから」
泣きながら亜希子は懇願した。
「最初から素直に見たいっていえばいいんだよ」
内藤は耳元で意地悪く囁いた。
そこには最初こそ大声で嫌がり抗っていたが、途中から自分で男の背中に腕
を回し、男の身体に足を絡ませ、自分から腰を振り大声でヨガり狂っている
亜希子の姿が映し出されていた。
「あぁぁ、もう嫌です」
泣き崩れそうになる亜希子の身体を、内藤は後ろから支えると
「奥さん、いい声で啼いてるじゃねぇか」
と言い、指をショーツの中に潜り込ませてきた。
「きゃぁぁぁぁっ。いっ、嫌っ。やめて」
言葉で入ってみたが、亜希子に抗う力はなかった。
亜希子の秘部はグチョグチョ音を立てながら、内藤の指技を受け入れてい
た。
「嫌らしい人妻だな。もうグッショリじゃねぇか」
目の前に出された内藤の指には、大量の愛滴が糸を絡ませていた。
もう一度指を潜り込ませると、今度は膣内にまで荒々しく差し込んで掻き回
し始めた。
「あっあっあっ、だ、だめぇ。いぐぅぅぅぅぅぅ」
一度火がついた亜希子の熟した身体が堕ちるのに、時間はかからなかった。
亜希子はそこが自宅のリビングルームだと言うことも忘れ、男の愛撫に溺
れ、気を失っていった。
遠のく意識とは裏腹に、あの日に封印したはずの亜希子の中の淫女が目覚め
てしまったのだ。
つづく
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