グレッグ氏が水着をさらに下げ、カップルさんが居る場所を目で示した。
「そのままあの明るい所まで行こうか」
緊張からか、肩がほんの少し震える。
水着から乳房が完全に出ている私。手をグレッグ氏が強く握る。
その手は温かくて、まるで「大丈夫だ、付いてる…」と言われた気がした。
グレッグ氏が、男性二人に指示をする。
先に細身の男性、次にグレッグ氏と私が歩き、その後ろを温厚そうな男性が歩く。
明るい所まで歩いた。
「…あれ、カップルさん居ませんね…、何処だろ…」
誰ともなしに言う。
「良い雰囲気になってどこかに抜け駆けかな?」
冗談交じりでグレッグ氏が言う。
「僕ちょっと探してきます」
「では、僕は向こうに…」
そう言って二人の男性は、グレッグ氏と私を残して去って行った。
(もしかして…この状態で二人っきり…?頭とろけちゃう…)
緊張と度重なる興奮で足が縺れる。立っているのがやっとだった。
グレッグ氏がそっと私の腰に手をまわし、私がグレッグ氏に抱きつく。
「寒くない?」
「うん、寒くない。です…、多分」
(もう…、ドキドキしておかしくなっちゃう…)
「どこかに座るか…」
グレッグ氏がそう言って辺りを見渡す。
近くに石で囲まれた噴水と、丘みたいな石段がある所があった。
そこへ向って歩き出す。
「石段は汚れてるから、こっちに座ろうか」
そう言って、噴水を囲っている石を指差した。
背もたれ代わりになる様なものはない。暗いため少し間違えば、池に落ちる。
躊躇していると、グレッグ氏は立ったまま、私を石に座らせてくれた。
「良かった、凄く良かった」
と、突然グレッグ氏が頭を撫でてくれた。
仔犬が飼い主を待っていたかのような目で、私はグレッグ氏を見上げた。
この時、もっと喜んでもらえるように頑張ろう、と心に固く決心したのだった。
カップルさんが見つかり、ゲストが揃う。
「…公開露出オナニー、しよっか?」
その一言を合図に、私はぐっと目を閉じ、両手で自分の股間を触り始めた…。
(見られてる…、沢山の人に恥ずかしい姿…。)
「夜の公園で見られながら胸を出しながらオナニーとは…。大した度胸ですね…」
ボソッと男性が言う。誰が言ったのか全く解らない。
それでも閉じた瞳の奥で、街中の夜の公園、乳房を出しながら数名の視線を浴び自慰をする自分を想像するには
十分すぎるほどな言葉だった。
(…あ…ッ…、声が…声が出ちゃ…)
「くっ…」
短く息をした次の瞬間、私は池の石の上で逝った。
私はグレッグ氏に背中を支えられながら座ったまま目を開け、現状を飲み込むのが必死だった。
びっくりするほど至近距離に立つグレッグ氏とゲスト。その横を自転車三台が通過する。
少し先にはランニングをする男女。
「何人かが好奇の眼で見て行ったよ」
露わにしていた乳房に気が付き、慌てて隠す。
「恥ずかしい…」
夜だから顔は見えて居ないとは思うが、顔から火が出るくらいに熱く、真っ赤だった。
勿論自慰をした事もあるが、その事実だけでも女芯はとろけていた。
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