また先ほどの一般男性がこちらに来ていたのだ。後をつけられていたのかもしれない。
グレッグ氏と私はステージの袖へ隠れる。一般男性は少しうろうろしていた様だったが、離れていく。しっかりと確認をし裏方へ戻る。
グレッグ氏、細身の男性、温厚そうな男性に私の周りを。離れた所でカップルの二人に見張ってもらいながら、もう一度しゃがんだ。
「ほら、水着を少しずらして…?」
最初は恥ずかしく思い、躊躇したが
(もう…もう我慢無理…、漏れる…。早くしなきゃ…)
と頭がそれ以外の思考を受け付けなくなり、私は目を強く瞑り、言われるがまま従った。
すると、堰を切ったかのように、音を出して止め処無く溢れ出す、おしっこ。
(あぁ…だめぇ…、恥ずかしいぃ…)
やっと排尿出来た満足感は確かにあったのだが、自分の出す恥ずかしい排尿の音を隠そうと笑ってしまう。
突き刺さるグレッグ氏とゲストの視線が痛い。
でも、その痛みさえ快感に変わってしまうのだから、不思議なものだった。
「きっとあの人は今、私を変態だと思っているだろう」と、自分に対する評価を予想するだけで身体が火照った。
勿論、変態とか、ドMとか、いやらしいとか言う言葉全てが褒め言葉である、と脳内変換してしまう為だ。
そんな風に解釈すること自体、淫乱であるのかもしれない。
排尿が終わった。立ち上がり、排尿した場所から5歩程下がり、お手拭きを貰って手など身体を清める。
頭は、初めて女性と複数の男性に見られて排尿した、という事実で気が遠くなりそうだった。
勿論その「遠くなりそうな気」は、悪い意味では無く、よい意味で。しかも、格別に。
グレッグ氏が近くに寄り添い、肩をぽんっと軽く叩く。単にそれだけなのだが、緊張が一気にほぐれた。
「よし、上は水着だけになろうか」
何も反論は出来なかった。否、しようと思えば出来たのかも知れないが、そんな気が微塵にも湧き起こらなかった。
私はそれまで着ていたチュニックを脱ぎ、フレアのミニスカートと、水着だけの姿になる。
緊張し興奮して火照った体に、夜風は心地良かった。
「そのままおっぱいでも出しとくか…。出来るか?」
グレッグ氏は優しく、尚且つ、ハイかイイエという答えだけで済む問いをした。
しかし私は、ハイもイイエも言わなかった。代わりに、水着を少し下げる。
外の風に触れてか、乳首が硬く…。
本当は風の為では無く、見られる事によって、乳首が硬くなった事実に薄々気が付いていた。
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