確認し、開けた。
細身の男性が立っていた。私は何をして良いか解らず、取り敢えずお辞儀をした。
一気に緊張が高まる。
(これは夢じゃないんだ…)
「こんばんは、お久しぶりですね」
グレッグ氏は男性に挨拶をした。
男性もにこやかに答えている。…が、私はそれどころではない。
これから起こるであろう事を考えるだけで、身体が固くなる。
手をひっぱられ、私はグレッグ氏の横を俯き加減で、よたよた歩いていた。
「…?何か仕込んでるんですか?」
首を支えるためか、手をさっと動かす音がして、男性が問う。
私は真っ赤に成り、顔を上げられない。
グレッグ氏は言う。まだ何もしてないですよ、と。
(あぁ、やっぱり、これから恥ずかしい事が…)
私はそう思わずにはいられなかった。
40分近くも遅れたのには理由があった。
メールが入る10分ほど前まで、マッサージ屋に行っていた。
そこで「コリがひどい」と言われ、予定終了時刻より20分ほど延長していたのだ。
実はそれを、男性が来る前グレッグ氏と話していた。
たまたまその話題になり、男性がマッサージできると聞いたグレッグ氏は
男性に私の肩を揉んでくれるよう頼む。男性が二つ返事で「OK」
男性が私の肩をほぐしてくれる手がとても心地よくて、ボーっとしていた。
その間、ずっと手を握っていてくれたグレッグ氏。
時々私が手を動かすと、強めに握ってくれる。
いつしか緊張はほぐれていた。
再びチャイムが鳴り、ピクッ!っと顔を上げる。
先ほどの男性を迎え入れるように、私の手を引き、ドアを開けた。
次はほんの少しだけ年配の方だった。
何でも来い、とまでは行かないが、とても温厚そうな方の印象を受けた。
その後グレッグ氏含む男性三人で、何やら話をしているが、私には解らない話だった。
後から思えば公園がどうのこうの、と言っていたような気がする。
が、その時は気持ちを鎮めようと、耳には入っていなかった。
そんな感じで、一人で気分を落ちつけていたら、またグレッグ氏が私を触り始める。
「う…、あぁ…」
今度は声が出るのがかなり早かった。…と思う。
見られていると言う事実。私はそれだけで気分が狂いそうな程に感じてしまっていた。
耳元で「脚を少し開いて、見せてあげて…」と囁かれた。
私は頷き従う。
そう言えば、読者のあなたに伝え忘れがあった。
私はこの日の前日、ブラのサイズが合わないので、新調しに行こうと思っていた。
しかし生憎の雨で、身動きが取れなかったので、結局行けず仕舞い。
さすがにノーブラノーパンで行くのは抵抗があったため
下着代わりになると思い、水着を着用していた。
「あ、スジが見えた…、ヤらしいね…?」
そんな言葉が飛び交う。私は一人よがっていたと思う…。
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