私は火照った体を冷ますため、汗を流すために微温のシャワーを浴びる事にする。
グレッグ氏が
「ボディーソープはこれ、シャンプーはこれ、トリートメントはこれ」
と説明しながら浴槽の一角に置いた。
私はそれを聞きながら、さっきまでの出来事をぼんやりと思い出していた。
(思い出すだけで熱くなる…)
当然女芯は甘くとろけていた。
「…契約、するか?」
グレッグ氏が以前書いたブログを数日前に見た。
(…聖水…、かなぁ…)
私はその言葉が脳裏に浮かんだ。
(いい…、違ってもいい、受け入れよう…)
私は心で確認し、頷いた。
そして次の瞬間、乳房に注がれる聖水に、私は夢中になった。香り、温度、感触、全てを楽しむ。
そして何より、注がれる喜びを味わった。
儀式が終わり、直ぐにチャイムが鳴る。
「おっと、カップルさん帰って来たかな。シャワーゆっくり浴びてていいから」
言い終わるが早いか否か、グレッグ氏はバスタオルを一枚持ち、着衣を整えて出ていく。
折角かけてもらった聖水を、たかが湯で流すのは勿体なかった。
かと言ってそのまま出て行ってはゲストに失礼だ、と思い渋々湯を身体に掛ける。
しかしその湯が、先程浴びせてもらった温度にとてもそっくりだった。
私は声も出さずに、一人お風呂で悶えていた。
シャワーから上がると、バスタオルすら巻かず、私は脚に薬を塗った。
脚が痒いのは本当で、あの場に来てもらったゲストの方なら解るはずだ。
そうしている内に、全員が部屋へ戻った。
「…自宅のお風呂上がりみたいに寛いでますねぇ」
笑われた。私も笑い返してみた。取り敢えずは、この場が和んだ事が一番良かったと思う。
否、私はこれから起こることが分かっているので、本当の意味では和めていない。
その日は、六月も半ばをほんの少し過ぎたぐらいだったのに、外は暑かった。
シャワーを浴びる前に水分を摂るのを忘れていたため、喉はカラカラ。
薬を塗り終わってから、グレッグ氏の近くに行き、喉を潤すためにジュースを少し飲んだ。
(ふぅ~…。生き返った…)
死んだわけでは無いのに「生き返る」と言うのも、よくよく考えると実に意味不明な言葉である。
グレッグ氏はゲストの方と話している。何を話していたかは知らない。そして、敢えて聞きもしなかった。
公園の話の時みたいに、話を聞いても実際に行かないと意味が解らない事もあるから、意味がないと思ったのだ。
しっかりと聞いておくべきだった、と今になっては心の奥底から思う。
「さぁ、おいで」
最初に部屋に迎え入れてもらった時のように、
グレッグ氏は自身の脚を二度ポン、ポンと叩き、そこへ私を座らせる。
私が目を閉じるのが早いか、グレッグ氏が耳にフレンチキス。またしても声は漏れた。
クスッ…っと誰かが笑った気がする。
「さ、これをベッド敷いておかないと…ね?」
そう言いながらグレッグ氏が、まだ未使用のバスタオルを全裸の私に渡す。
頷きながら、渡されたバスタオルを受け取り、ベッドに広げる。
その時、偶々眼に入った鏡の中の私の眼は、虚ろだった。
同時にローターも渡された。だが、ローターの刺激が私には強かった。
バスタオルを広げ終わると、グレッグ氏が耳にまたフレンチキスをしながら「そこで公園の続き、しよっか…」と言う。
「あぁ…」恥ずかしさと、興奮。そして、出来ないとは解りつつも、興奮を書き消そうとする私がいた。
でも、耳に熱い吐息を吹きかけられ、感覚は麻痺をしたのを感じる。
自ずと湧き上がる性欲に、自分の指を目一杯動かした。
同氏が、口の中にローターの先端を入れた。私は無我夢中で唾液を付けながら舐める。
「近くで見てあげてください…」
その言葉の後、先ほどよりも人の視線が痛いほどに突き刺さる。
同時に女の蜜がジュワっと湧き出るような感覚に襲われた。
(あぁぁ…、狂う…ッ!)
ボーっとする意識の中でそう思った。その後二分くらいの間、上手く手の力が入らなかった。
その間も誰かが秘所を触る。他にも触られていたと思う。
身体は反応している筈なのに、不思議と脳は追い付いていない。
「…んぁッ…」
自分の出した声が、頭の中で繰り返し、幾度となく流れる。
その声で気が付き再び興奮しながら、気が付けばまた自分で秘所を触っていた。
(…痴女、はしたない…。人前でい…逝くの?は、はん、んん~…。だ、だめ…)
「あ…あぁぁ…」
私が短く発したその直後、グレッグ氏とゲストのざわめきが聞こえたのだった…。
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