俺は入り口、咲ちゃんと真由美は裏口から店内へ…
カウンターに座ると、先ずは咲ちゃんが付く。
「修二さん。やっぱりあの鶏のステーキと焼酎は最高です。ご馳走様でした。(笑)」
「いいえ、どういたしまして。(笑) また行こうぜ。」
「はい、是非。(笑)」って喋ってると、チーフが
「修二さん。今度チョッと休み貰って同級生とUSJに行くんですけど、大阪って何処かお勧めな所ありますか?」と聞いてくる。
「いや、俺も大阪は仕事とLIVEでしか行ってないからなぁ… 時間があるならNGKは行って欲しいんだけど、あとは通天閣の辺りで串カツ食うとかだな。道頓堀の辺りに行くと、グリコの看板やフグの看板とかあるけどな。(笑) USJかぁ、まだ行ったこと無いから行ってみたいな。」
「夜行バスで行って朝から丸1日遊んで、次の晩に新幹線で帰るんですけど、2日目は何処がイイかなって相談してるんですよ。」
「興味があれば交通博物館なんてのもあるけど、あっ!海遊館でジンベイザメでも見て来るか。(笑)」
「野郎だけで、水族館は行かないっすよ。(笑)」
「いや、あのジンベイザメのデカさは凄いぞ。(笑)」
「でも、やっぱり大阪だから食べ歩きになるかな。」
「そうだな。それならやっぱり道頓堀辺りになるだろうな。」
「あの、この前のチーズケーキは何処で買えるんですか?」
「店は幾つかあるけど帰りなら大阪駅に繋がってる大〇百貨店にあるんだ。 近くの阪〇百貨店のイカ焼きも美味いぞ。(笑)」
「イカ焼きですか?」
「うん。あれでビールも美味いんだ。(笑) USJ行ってきたらどうだったか話聞かせてよ。」
「解りました。」って、大阪の話しをしてると咲ちゃんが「大阪って、食いだおれの街って言いますけど、お好み焼きとたこ焼き、それに串カツか… その他って何がありましたっけ?」って聞いてくる。
「焼肉もあるし、肉で言えばホルモンとか。うどんは何処でも食えるけど肉吸いってのもあるだろ。フグもあるしハリハリ鍋って鯨の鍋もあるし、色々あるさ。(笑)」
「修二さんが食べた中で美味しかったのって何?」
「そうだなぁ… 意外なモノで言うと、カレーかな。(笑)」
「カレー?」
「うん。今みたいにスパイスに拘ったとか辛さが何倍とかじゃ無くて、カレーに生卵が落としてあるんだけど、まったりして何だか美味かったんだよな。(笑)」
「生卵ですか?」
「意外に美味いよ。家でもやってみたら?」
「卵を落とすだけなら試してみようっかな。(笑)」
「あぁ、チーフ。」
「はい。」
「時間があったらでイイんだけど、スーパーの食品売り場に〇覇って言う赤い缶が売ってるから、チョッと重たいけど母ちゃんに土産で買ってきてみな。」
「〇覇って何ですか?」
「まぁ、コンソメの素の中華版なんだけどさ、お椀にスプーン1杯入れてお湯を注いだらもう中華スープの出来上がりなんだ。」
「へぇ~。」
「溶き卵なんか入れたら〇将のスープみたいになるし、それでチャーハンなんか作ったら美味いし便利なんだよ。(笑) 俺、大阪へ行くと毎回買って来さされるもん。」
「へぇ~、そんなのあるんだ。じゃぁ、チーフ。もし買えたらお金払うから私にも買って来て。」
「まぁ、時間があれば買ってきます。(笑)」 って、話してるとチェンジになり今度は由美が付きに来た。
「師匠。ご馳走様でした。(笑)」
「いいえ。(笑)」
「あの地鶏のステーキ、美味しいですね。味はシンプルなんですけど、お肉の旨味っていうのかな?ホント美味しかったです。」
「そうなんだよな。先輩が言ってたけど色々やってみて、あのシンプルなのが一番楽しんで貰えるんだって。」
「それにあの焼酎で脂を流すって言うか、スッキリするのがまたイイんですよ。(笑)」
「咲ちゃんと同じような事を言ってらぁ。(笑)」
「だって、ホントそうなんですもん。」
「まぁ、喜んで貰えたならそれでオッケーだ。(笑)」
「何かお返ししないとなぁ… 師匠は何か食べたい物はありますか?」
「そうだな。節分だし、豆かな。」
「豆ですか?」
「うん。由美のな。」って笑いながら胸を指差す。
「もう。エッチなんですから。(笑) それじゃ、私は師匠の太巻きを… 」と、下ネタで返してくる。
「いや、俺のはカッパ巻きみたいな細巻き。」って、バカな下ネタで笑いあってたらチーフが
「修二さん。藤田さんから来るって連絡入りました。(笑)」って教えてくれる。
「うわぁ、何か久しぶりに名前聞いたな。(笑)」
「そう言えば、あのゴミ処理場の話って、師匠が言ってたみたいに、お風呂屋さんとかも出来るらしいですね。」
「あぁ、何か山にも遊歩道付けるとかって言ってたな。」
「どんな風になるんでしょうね?」
「さぁ?三セクでやるらしいから、道の駅みたいになるんじゃねぇの。」
「でも、近くにゴミ処理場があるんじゃ、難しいんじゃ無いですかね?」
「興味があるんだったら、付いた時に聞いてみれば。(笑)」
「まぁ、聞けるようでしたらね。(笑)」
「で、藤田さんはどうでもイイんだけどな。バイク貯金はどれ位貯まったの?」
「もうチョッとで30ですね。♡」 (実は真由美が由美として「F」に入るようになったのは、バイクを買いたいって事で資金を貯めるのにっていうのがあって、目標は4月には乗りたいって言ってたので、欲しいバイクを買うのには間に合いそうな感じだ。)
「バイク買ったら、どうするの?」
「出来れば、続けて今度は車の資金を貯めたいなぁって思ってるんです。(笑)」
「そうか、由美はバスと電車通勤だもんな。」
「えぇ、別に要らないって言えば要らないんですけど、軽なら税金も安いですし買いたいなって思ってるんです。(笑)」
「頑張るねぇ。(笑)」(援助ってもんをしてやれない訳では無いが、こういう目標をしっかり持ってる分には自力で頑張って貰って、LIVEなんかに連れて行く分には俺の趣味って部分も多いので、旅費ぐらいは俺持ちにしている。)
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