少し歩いて店に近付くと何だか騒がしい。入り口の周りで通行人も何だ何だ?と覗き込んでいる。
どうやら客どうしで揉め事が始まったようだ。
ママがこっちを見て、「チョッと待っててね。(慌)」と仲裁に入ろうとしてもなかなか治まらない。
と、言うか、邪魔をするなとママの肩を付き飛ばす始末。(ありゃりゃ。興覚めするなぁ。)
真由美に「チョッと待っといて。」と言って、揉めてる2人の間を割って「ゴメンよ。」とワザと通ろうとする。
「何だテメェ!(怒)」
「えっ?客だけど。」
「なめてんのか!」 「いやいや。ナメてないけど、入り口で邪魔だから喧嘩なら表でやれよ。(笑)」
「何、笑ってんだ。」 と、大抵はこの辺で治まるのだが、今日の奴は治まらない。
今度はこっちに矛先が向いてしまった。「テメェ!(怒)」と、胸ぐらを掴まれる。
(うわぁ、面倒くせぇ。)と思いながら、そいつを後ろ手に組み上げ
「兄ちゃん、酔ってるなぁ。邪魔だから喧嘩は外でやれ。」と言うと、「ハイ。ゴメンなさい。」と、大人しくなった。
で、店が落ち着き今日は空いてたので、また相席だがテーブルに座る。
「師匠。あんな騒ぎ収めるなんて。」
「いや、あれ位ならね。無理だと思ったら入りはしないよ。(笑)」
ママが、「ゴメン。ありがとうね。」と、お絞りを持ってきて
「向こうの子が、ありがとうって。」と、そっちを見ると揉めてたもう1人の連れの女性が(ありがとう)と手を合わせてる。
いやいや、と手で軽く挨拶をして、俺はバーボンの水割り、真由美は酎ハイを注文する。
「師匠。」
「何?」
「今、腕を捩じ上げたじゃ無いですか。アレもコツってやつですか?」
「そうだな。(笑)」
「係長が言ってた、笑ってても人を殺すって… 」
「だから、俺は竹中直人じゃ無いって。(笑)」
「でも、どうやって… 」
「ん?まぁ、簡単に言えばワニの口と一緒だよ。(笑)」
「ワニですか?」
「そうだよ。知らないか?」
「何をです?」
「ワニってのはな噛む力は物凄いんだけど、口を開ける力は弱くって、人が指で押さえただけで開けられない程なんだって。」
「そうなんですか?」
「そう。まぁ、暴れるから押さえるなんて無理なんだろうけど。(笑) とにかくそれと同じで、人の体にも一定方向には強いけど逆には弱いって部分が沢山あるんだよ。それを利用しただけさ。」
すると、向かいに座ってた女性2人が、「お兄さん、強いですね。(笑)」と、話し掛けてくる。
「いえ、全然強くは無いですよ。ただ、邪魔だったから「邪魔」って言っただけで。(笑)」
「私達、見てて拍手しましたもん。」
「いやね。ただママさんを付き飛ばしたから、女性に手をあげるのは良くないよなぁって思ってね。それでつい。(笑)」
「 それにしたって凄いですよ。」
「だって、せっかくのお酒だし楽しく飲みたいじゃないですか。(笑)」
「ねぇ、彼女。彼氏カッコいいわね。(笑)」
「えっ?あっ、まぁ… 」と、少し微妙な返事をしていた。(笑)
「ママ、空いてる?」と、1人の女性が入って来た。前回出会ったお姉さんだ。
こっちを見るなり「あっ!お師匠さんだ。(笑)」と、向かいの女性客に詰めて貰って座る。
「今日もLIVEだったの?」
「今日はマイナーな人ので、江古田に行ってたんです。(笑)」
「へぇ~、どんな感じの?ロック?フォーク?」
「フォークシンガーなんだけどね。イイ唄を歌ってるんだけど、全国区じゃ無いんだよな。(笑)」
「まぁ、世の中そんなもんよね。」と、2人組の女性が聞いてくる。
「あの、お師匠さんって?」
「あぁ、私のじゃ無いわよ。この子(真由美)のね。(笑)」
「えっ、彼氏じゃ無いの?」
「残念ながら、なって貰えないんです。(悲)」
「師匠って?」
「まぁ、生き方というか人生のっていうか… 」
「まぁ、遊びのですよ。(笑)」
「師匠か。だって、さっきも凄かったもんね。」と、ママがお絞りを持って注文を取りに来た。
「ママ、何かあったの?」
「うん、チョッとね。まぁ、この人が収めてくれたから助かったのよ。」 と、カウンターの方へ戻る。
「何々、何があったの?」と隣の女性に聞く。
「さっき、チョッと喧嘩があって、そこへこのお兄さんが来て収めてくれたんです。」
「へぇ~、やるわね師匠。(笑)」
「だって、店に入れないんだから仕方ないじゃん。(笑)」って、言いながらトイレに立つ。
奥のトイレへ向かう途中にさっき抑え込んだ奴の肩を叩き、「さっきはスマなかったな。(笑)」と、声を掛ける。
「いや、こっちこそスミマセンでした。」と、言葉を交わす。
トイレから戻ると、俺が座ってた所にお姉さんが座って4人で盛り上がってる。
「… だから、体育の日にはブルマにしろですって。(笑)」
「お師匠さん、エッチね。(笑)」なんて、また笑い者にされてるようだ。
俺はお姉さんが座ってた場所に座って聞く
「何々、また俺は笑い者?」
「だって、ブルマって(笑)」と、隣の女性が言う。(あぁ、「F」の衣装の話しか)
「けど、クリスマスはミニスカのサンタさんだし、チャイナ服だって太腿辺りまでスリットの入ったやつだし、そっちの方がエロいじゃん。ブルマなんて体操着だし、健康的じゃんか。(笑)」
「でも、何か男の人の欲望って言うか願望って言うか… (笑)」
「まぁ、かなりね。(笑)」なんて笑ってると、喧嘩してたもう1人の方のカップルが
「先程はありがとうございました。」と挨拶をして帰っていった。
その席が空いたんだけど、お姉さんは真由美達と盛り上がってるし、俺がそっちへ移動して呑むことにした。
カウンターに座るとママが話し掛けてくる。
「お師匠さん、そっちのけね。(笑)」
「まぁ、楽しく飲めてりゃイイんじゃないの。」
「さっきのアレ、お師匠さんは何か格闘技でもしてたの?」
「いや、何にもしてないっすよ。コツですよ、コツ。(笑)」
「だって、一瞬だったわよ。」
「そうだな、例えばね。ゴメン、兄ちゃん。」と、さっき抑え込んだ奴に声をかける。
「何ですか?」
「悪いけど、グーってしてママの前に出して。」
「こうですか?」と、ママの前に拳を突き出す。
「ママ、この兄ちゃんのグーにパーで手を被せてごらん。」
「こう?」
「そう。そうやって被せてるだけでイイからね。」
「うん。」
「兄ちゃん、手を開いてみな。」
「えっ!あれ?」
「そう、開かないんだよ。(笑)」
「へぇ~。」
「こういうのが人の体にはいっぱいあって、そういうのを応用してるだけだよ。(笑)」
「面白いもんね。」
「色々あるよ。棒っきれ持ってる奴には体をすり寄せれば殴れなくなるし、こっちは素手だから殴りたい放題とかね(笑)」
「怖っ!(笑)」
「まぁ、喧嘩なんてしないに越したことはないよ。(笑)」
「だわね。」 と、喋ってると店の女の子が
「ママ。私からのサービスで、このお兄さんに何か1杯飲んで貰ってもイイですか?」と聞いてくる。
ママが「どうしたの?」って聞くと「だって、さっき騒ぎを抑えてもらったのに、何にも御礼してないんですもん。」と、言う。
「そう言えばそうね。」
「いや、礼をされる程の事はしてないですから、イイですって。(笑)」
「まぁまぁ、そう言わずに。」
「じゃぁ、同じモノをもう1杯って事で。」
女の子が「お兄さんは、お酒強そうですね。」と、話し掛けてくる。
「いや、そんなに強く無いですけどね。」
「だって、あまり変わられないじゃないですか?」
「いや、そんな事は無いですよ。」
「そうですか?」
「だって、エロくなりますよ。(笑) な、真由美。俺って酔ったらエロくなるよな。」と、4人で盛り上がってる所に声を掛ける。
「ハイ。酔ってなくてもエロいです。(笑)」 って、返ってくる。
「まぁ、そんなもんですよ。(笑)」
と、過ごしてると時間も過ぎるのが速い。
もう1件行くつもりをしてたので、そろそろって事で盛り上がってる所を悪いけど、店を出る事にした。
今日はもう1件、歌舞伎町へ向かう。ゴールデン街の外れの公園を通って行こうと歩いてると、何故か人が誰も通っていない。
思わず何も言わずに真由美の唇を奪う。
「酔ってなくてもエロくて悪かったな。(笑)」
「師匠。ゴメンなさい、つい調子にノッちゃって。」
「イイんだよ。そういうノリの良いのが真由美の可愛いところなんだからさ。(笑)」
と、少し通行人がいても関係なしに再びkissをする。
目的地が解ってるので歩きかけると真由美が腕に摑まり、しな垂れてくる。
俺も真由美も好奇心旺盛なので2人でチョッとディープで怪しげな店に行ってみようと、名目上は喫茶となってる店に入る。(シャワーとかしないとイケないけどね)。
かなり暗い店内に漂うBGMとアロマの香りだろうか、何ともいえない雰囲気。
もう、盛り上がってるところからは声が漏れ聞こえてきてる。
真由美も心づもりはしてきたようで、席に着いてkissをすると、腰に手を回し甘えるようにもたれ掛かってくる。
最初は2人で戸惑っていたが、その怪しげな雰囲気に飲み込まれ、俺達も他人の視線の中で熱く重なり合った。
他のカップルが向ける視線の中で舌を絡ませ糸を引く程の濃厚なkiss。それと同時に真由美の下着の中に手を忍ばせる。
クチュクチュクチュ… 「アァ、こ、こんな所で恥ずかしい。」
「恥ずかしい事をする所だからイイんだよ。」と下着を脱がさせソファーに座ってる真由美の膝の間に入りしゃがみ込む。
「ホラ、チョッと前に来て。」と浅めに座り直させ、舌先でクリをレロレロってすると、マン汁が溢れだしてきた。
俺は舌を中へと向かわせて転がす… ビチョッ、グチョッ、ジュルジュルジュルと何とも淫靡な味わいがする。
そして真由美の隣に座り、手を導き硬くなったモノを握らせる。
もう、俺が何をさせたいのかは解ったようで、曲げパンツの中で苦しそうにしてたのを取り出して舐めはじめてくれた。
俺もお返しにとばかりのお尻の方から手を差し込み、膣中で指を動かしてしまう。そっして自然とシックスナインへ…
確かに視線は向いてたのだろうけど、シックスナインをしてる時はそんな事も忘れて夢中に味わってしまっていた。
「真由美イイかい。」と聞くと無言で頷いたので、テーブルの隅に置いてあった避妊具を装着した。(店のルールだからね。)
最初はソファーに寝かせて正常位。そこからバックになった時に数人の単独さんの視線に気がついた
俺は見せつけてやれ!と思って、そのまま身を起こしてソファーに座り、背面座位で真由美の胸を揉みしだきながら突き上げる。
「アァん、す、凄い。」
「ホラ、皆お前が悶えてるのを見てチ〇ポを大きくしてるぞ。」と耳元で囁き、羞恥心を煽る。
「さぁ、出したくなってきたからイイかい?」と言って正常位に戻り腰を打つ。
「し、師匠。私イっちゃう。」って、腰をビクンビクンさせる。
俺はその姿に益々興奮して、真由美の腿を抱えて腰を振りたてる。
「イ、イクぞ!」って言って、コンドームをしてたので、真由美に抱き着きそのまま中で発射した…
恥ずかしさもあり初体験って事で他のカップルとどうのこうのって事も無しに、そこそこで店を出る。
そして歩きながら聞いてみる。
「どうだった?」
「えっ、え~っと。他のカップルを見て、うわぁって思ってたんですけど、見られてるって思うと恥ずかしいんですけど、チョッと興奮っていうか、ゾクゾクしちゃいました。♡ 師匠は?」
「俺もだよ。恥ずかしいんだけど、そんな中で真由美と繋がってるって思うと、何だか興奮しちゃったよ。(笑)」
「やっぱり師匠はエロいです。(笑)」
「真由美もな。」
「さぁ?(笑)」なんて歩いてる。
よく見ると、今日は土曜でホテルに空き部屋が無かったのか、カップルがビルの陰や階段に隠れてイチャついてたり、我慢できなくなって、中にはしてるのもいたのかな?
俺も調子にノッてしまって、灯りの消えたお店の横に隙間を見付けて真由美を連れて入り、通行人が通る中でkissをする。
真由美もそれに応えるかのように首に腕を絡ませてくる。
スプリングコートの中に手を入れて、スカートを捲り上げ布の上から刺激すると指に熱が伝わってくる。
布の隙間に指を入れて悪戯をすると真由美はkissの息も荒くなり、その悪戯に腰をビクつかせている。
「ここでする?」
「まだ寒いですし、部屋がイイです。♡」 と、ホテルへ向かった。
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