「で、真由美ちゃんていくつなの?」
「23歳です。」
「23か、じゃぁ、俺が結婚した年だな。」
「早かったんですね。」
「そうだなぁ、親父が早くに亡くなっちまったんで、落ち着かなきゃってのもあったんでね。」
「そうなんですかぁ…」
「まぁ、結婚しても遊びまわって落ち着いてないけどね。(笑)」
「確かに、話に聞く修二さんって、マリンジェットもだけど、バイク仲間でツーリングとか、〇〇さんのライブで東京行ったとか、何かアチコチ自由に飛び回ってるつてイメージですもん。」
「えっ、そんなにイメージ悪い?」
「いえ、逆に凄いなぁって思います。北海道行って来たとか、九州に行って来たとかって、私達の部署にもお土産持って来てくれるんですもん。お小遣いどれだけ使ってるんですか?」
「あれ、知らないの?」
「何がです?」
「俺、会社も内密で認めてくれてるけど、裏稼業で小遣い稼ぎしてるんだ。」
「えっ、裏?」
「 あっ、裏って言っても危ない事や悪い事はしてないからね。(笑)」(家は親父が亡くなったので保険でローンが無くなり、小遣いは自分で稼ぐので給料は全部家に入れるからと礼子(嫁)には伝えてあり、かなり自由にさせて貰っていた。)
「エェ~、どんな事ですか?」
「皆喜んでくれてる事。(笑)」 と、話してると真由美ちゃんの歌う番が来た。
「修二さん、戻って来るんで、ココ空けといて下さいよ。」
「エェ~、元は俺の場所じゃん。」
「だって壁があって楽なんですもん。お願いしますね。」と、席の確保を頼んでステージに向かう。
真由美ちゃんが歌ってると、皆が指笛を鳴らしたり掛け声かけたりと、囃し立てている。恥ずかしそうに歌ってるのが可愛らしい。
俺は注文した酒が届いたので呑んでいた。酒が入り調子も出て来てたのだと自分でも思う。
歌い終わった真由美ちゃんが、こちらへ戻ってきた。俺は自分の座ってた場所からズレて壁にもたれて待っている。
真由美ちゃんが戻ってきて
「アァ、私の席~」と俺を指さす。
俺は待ってましたかと言わんばかりに膝を叩いて
「ハイ、ここ。」と言う。
「エェ~ッ」と、真由美ちゃんは一旦俺の上に座り、直ぐに立ち上がって笑いながら
「も~う、ハイハイ。」と元に戻るよう手振りする。(この子はノリもいいな。)なんて思ってると、真由美ちゃんが聞いてきた。
「修二さんはプレゼントは何を貰ったんですか?」
「エッ、あぁ、使わないから欲しかったらあげるよ。」と、袋を渡す。
「何々?」と、袋の中を見る。
「あっ、下着だ。」
「だろ、俺には必要ないもん。」
「ですよねぇ。」
「いる?」
「いや、別に。」
「でも、それよく見てみなよ。」
「えっ、アッ!」
「だろ、スケスケの穴あきパンティにブラのエログッズだって、もうチョッとマシな物が欲しかったなぁ。(笑)… いる?」
「いえ、いりません。(笑)」
「でしょうなぁ。(笑)」
「で、真由美ちゃんは何を貰ったの?」
「私は可愛いロンドン兵のお人形さんですね。」と真由美ちゃんが10㎝程の人形を見せてくれる。
「ありゃりゃ…」
「えっ?可愛くないですか?」(この子は知らないんだな。)
「知らないの?コイツは可愛いんじゃなくてスケベなんだよ。」
「えっ、スケベ?」
「そうだよ。」と、ロンドン兵の帽子を取ると、ツルっとした坊主頭になった。
「えっ、お坊さん?」
「コイツがね、こうして真由美ちゃんのココに突撃していくわけだ。」と言って、笑いながら人形の足を捻る。
するとスイッチが入り、ビィ~っと震えだす。
それを真由美ちゃんの下腹部辺りにツンツンとする。(そう、これはロンドン兵を模したローターで、アダルトグッズなのだ。)
「いや~ん♡ ホントだ、エッチなんだ。こんなのあるなんて知りませんでした。」
と真由美ちゃんが笑う。(この子はエッチな話題でもサラッと流せるし、面白い子だな。)
「いる?」
「いりま~…す。」
「えっ?」
「だって、せっかく貰ったし、可愛いんですもん。」
「使うの?(笑)」
「使いません。飾っとくだけです。(笑)」
「こんなエロい物を?(笑)」
「置いてるだけならタダの人形です。(笑)」
「でもね、こんな風にも使えるんだよ。」と言って、スイッチをもう一度入れて真由美ちゃんの肩辺りに押し当てる。
「あっ、これ気持ちイイかも、なるほどね。じゃぁ、使いま~す。」って言いながらバッグに入れていた。
(ホントに使ってるのは肩だけなのかなぁ…)
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