ゴールデンウイークが明け、お勤めが始まっていたが、週末にはまた実家の農家に帰っていた。
夜が白み、明け方に近づくころ、ふと目が覚めて、トイレに行こうとした。
そのとき、離れた部屋から声がした。短く一度だけだったが、起きむくれの脳裏には早くもあのシーンが浮かんだ。
足を忍ばせ、その部屋に近づく。
障子に唾を付けた指で小さな穴をあけた。
「あっ、あっ、あっ」
姉さんは声にならない声を上げていた。
後ろから男の腰が容赦なく打ちつけられている。
パンツの中で、突沸騰したかのように往ってしまった。
ぐっしょりと濡れたパンツで、風呂に向かった。
いい加減温まった後、脱衣所でボーっとしていると、後ろから誰かが腰に手を回してきた。
「だ~れだ」
姉さんの指が睾丸の入った袋を揉みしだく。
「あ」
不測の声が口から洩れる。
残りの精虫どもが暴れだした。
「してあげるわ」
くわえられたお稲荷が、極大化する。
姉さんの舌が、お稲荷を軸にスクリューロールする。
やがて高速回転に移ると、きれいさっぱり、精虫の残党どもは姉さんのお口の中へと吸い取られていったのである。
「あの人には内緒だからね」
離れから大きないびきが聞こえてきた。
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