デートの連絡と今日こんな事があったなど男からのLINEが沢山来た。私は短文で返信していた。LINEの内容は本部で把握しているはず、何もかもが監視されている自分が何だか嫌になってきた。きっと、遊園地にも当局の人間が紛れ込んでいるだろう。ふと天井を見つめると今迄無かった様なシミ?傷?が目に入った。まさか?私は椅子を持ってきて天井を良く見ると特殊なカメラだった。いつから?全て見られている。私が風呂上がり裸でいるところ、AVを見ながらディルドでフェラの練習、そしてそのままオナニーしたところ、全て監視されていた。もしかしてお店にもあるのか?お店でフェラしていてもカメラの事が気になって集中出来なかった。アパートに戻っても気が休まらない、睡眠不足になってしまった。
デート当日、目を覚ましたのが待ち合わせ時間で男に1時間遅らせてと慌ててLINEした。
待ち合わせ場所に着くと男は笑顔で待っていてくれた。「ごめんなさい、寝坊しました」と謝ると男は許してくれて私のイヤリングに気付き「着けてきてくれたんだ」と嬉しそうだった。
男はこの間の黒塗りの車では無く、ハイブリッドのエコカーで来ていた。普段運転しないから大きい車は苦手なんだと言っていた。私は何となく着飾らないマルタイに好感を持ったが、この男は標的であって誕生日に私を犯した男だと思考を切り替えた。しかし、今日も監視されているんだと思うと私は「遊園地の場所変更しない?」と提案してみた。男は「何で?」と怪訝な顔をしたが私が「お願い、、、」と言うと「分かったよ、それじゃ俺の昔の地元に行こう」と車を走らせました。
浅草にある小さな遊園地、男は子供頃よく来たと話していた。そしてジェットコースターが苦手でよく泣いたと言っていたが、大人になって乗っても苦手な様で笑ってしまった。子供の時良く遊んだ神社にも案内してくれた。土曜日なので凄い人混みで屋台もあって射的をした。男は一等ばかり狙っていたが、私は4等のキーホルダーをゲットした。そのキーホルダーを男にあげると子供の様に目を輝かせ喜ぶ姿にキュンとしてしまった。監視から解放されて、気が緩んだのだろう。
神社の階段を降りているとお婆さんが転びそうになった。男は素早くお婆さんを支えて足を痛めたらしいのでお婆さんを背中に背負い、降りた所にあるベンチに座らせた。自分のネクタイで足首を固定してお婆さんを近くにいた警備員の人に預けた。
私が足首の固定の仕方を聞くと
「昔、柔道やってて」と照れくさそうに笑った。
ドキドキしてしまった。
食事はホルモン焼きのお店に入った。庶民的な感じのお店で男は私にビールでいい?と言って生ビールを頼んだ。「俺は運転があるから」とコーラを飲みながらホルモンを2人で焼いて食べた。お店の外見とは違い凄く美味しいホルモンにびっくりした。生ビールもお代わりしてしまったが男に申し訳なく思ってしまった。
昼間の男の振る舞いやホルモン店での会話で意外な一面を見た気がしました。
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