五月の連休には和夫は名古屋の赴任に向けた準備も整い5日には新幹線で単身で赴任して行ったのである。
若葉がすっかりと葉を茂らせ、いつの間にか公園の藤の花も終わりを迎えようとしていた。
美希は近くのスーパーでパート勤めで帰る。
今日から実夫は美希と二人暮らしとなる、恋あこがれる二人の生活にいつもとは違った気分でいた。
「ただいま」
いつもより遅い帰りに実夫は心配していた。
「おかえり、遅かったね」
「ええ、連休明けだからごめんなさい、すぐ支度します」
「いいんだよ、何だったらウナギでも取ろうか」
実夫は気前よくそう言った。
「義父さんいいの・・嬉しい最近食べてないし」
「そうかそれじゃ決まりだな」
「着替えしてきます」
美希はいそいそと二階へ上がった。
その晩、近くのウナギ屋で久しぶりの食事を摂った。
ご機嫌な実夫は普段より多い酒を呑んだ。
「美希さんあんたも飲めや、和夫もいないんだから」
「そうですか、戴きます」
ふたりは談笑しながら8時近くまで店にいた。
タクシーで帰ると実夫は居間のソファーに倒れ込んだ。
「義父さん大丈夫ですか、今晩お風呂どうします」
実夫はもうろうとして眠り込んでしまった。
目が覚めたのは10時頃だった、居間の電気は落とされ体にはタオルケットが掛けられていた。
実夫はトイレに立った、まだ浴室の電灯が灯り美希の入浴の時だった、普段なら通り過ぎるのだが今夜は足を止めた。
浴室のドアは解放されている、実夫はドアの前に立った。
曇りガラス越に美希の裸体が白く浮かんでいる。
実夫は脱衣場に足を踏み入れわずかな隙間を作って中を覗き込んだ。
背中を向けて腰掛け体にソープの泡が包んでいる、腰かけを覆い隠すほどの巨尻に固唾を呑んだ。
「すげえ尻じゃねえか・・・」
実夫のいやらしい視線が投げかけられていた。
つづく
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