お店の支払いは、約束どおりスーさんが、カードにて払ってくれた。
「サトちゃんワシの家で、もっと飲まない?」
ってまだまだ飲み足りない?
あまり深追いは、したくはなかった。
しかしながらスーさんは、かなりご機嫌で足元が、
危なそうです。
「スーさんの家ってどこ?」
「〇〇駅」
隣の駅か?
まぁその付近の家ならば、送ってあげる位のお金は、
残っていました。
「家族は?」
「家内とワシだけだ。」
其ならば送って、直ぐに戻れば終電で、帰宅可能である。
「僕が、送って行くよ。」って言った。
その時に、スーさんの携帯電話が、鳴った。
スーさんは、あわせてガラケー出して、
「おっと」って落とす直前で僕が、キャッチしました。
「槌槌槌って、奥さんの声は、すごく怒ってる?
今日は、善き若者と飲んだ。
これから帰る。」ってペコペコしていた。
どこの家庭でも、奥様には弱いもんです。
「サトちゃんすまんが、出てくれ。
女の子と疑っている。」
「初めまして、僕佐藤と言います。
ご主人と同じお店で、一緒に飲んでました。
これからご主人をご自宅まで送ります。」って話しながら、タクシーを停めた。
「それ本当にかしらぁ?」って、中年期の奥様の声は、怖い。
「今タクシー停めましたので、運転手さんにご自宅の場所を教えてあげてください。」ってスーさんを後部席の奥に押し込みました。
「運転手さんこの方の奥様が、ご自宅の住所を教えますので、お願いします。」
「〇〇交通のドライバーの〇〇です。
はい、〇〇町あっ、公民館の付近ですね。」って会話していましたので、お任せしました。
スーさんは、既にいびきかいて寝始めてる。
仕方ないおじさんだ。
「大丈夫ですよ(^o^)40分位で、到着します。」
って車は、走り始める。
そんな遠いの( ゚ェ゚)
僕の手持ちでは足りないよ。
タクシー代金と帰る代金不足です。
居間に寝かせてもらえるかなぁ?
仕方ないお願いしてみよう(泣)
スーさんのマンションに着いた。
「スーさん着いたよ。」って揺らし起こす。
なかなか起きてくれない。
ご婦人が、タクシーに近寄る。
運転手さんが、スーさん側窓ガラスを下げた。
「あなた。」
「スーさん。」
奥様が、スーさんの頬を「パンパン」って叩く。
「痛い、サトちゃん乱暴だなぁ(σ´・v・`*)」
って、少しずつ目をあけた。
奥様の顔つき見て、「あっ、はい」って飛び起きた。
「運転手さんお代。」って、1万円札を渡す。
「それではお返しがぁ~ぁ。」
「ここまで、ありがとうございます。
取っといて下さい。
領収書だけくださる。」って、声だけで迫力あった。
右側のドアが、直ぐに開いた。
左側のドアも開いた。
※元投稿はこちら >>