俺は桜に話し掛けた。「山口さん宜しく」「宜しく…えっと…」「小川貴志だよ」「ゴメンナサイ…宜しく小川君」と挨拶した。「何かさ…山口さんとどっかで会ってる気がするんだけど?」と言うと「えっ!?」と言って俺の顔を見た。目が合うと桜は慌てて目を逸らした。「山口さんて地元?」と聞くと「あっ…はい…〇〇中です」と言った。「俺…××中だよ」と言うと「そうなんですね」と言った。「どっかで会ってるんだよなぁ」と呟くと「私も何かそんな気がします」と言ってその日は終わった。…家に帰り母親の春子にその事を言うと「山口桜って…確かアンタと同じ幼稚園に居た子じゃない?…いつも一緒に居て凄い仲の良かった…」と言った。俺は「あっ!?そうかもっ!!」と言い、部屋に戻ると幼稚園の時の古いアルバムを出した。個人写真を見ると「ああっやっぱりっ!!」と呟いた。次の日、桜にアルバムを見せると「えっ!?嘘っ!?…貴君なの?」と驚いていた。「やっぱり会ってたの間違いじゃなかったね?」と言うと「そうだね」と言った。
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