桜はクスっと笑った。「嫌だった?」と聞くと「ううん」と首を振った。そして「昔、小川君といっぱい手繋いでたなって…」と言った。「ああ…そう言えばそうだったね」「うん…いつも繋いでた…小川君が風邪で休んだ時…凄い寂しかったの覚えてる」と言った。「俺もそうだった…」「で、先生に小川君じゃなきゃヤダって我が儘言って困らせてた…」「そうだったの?」「うん…だからまたこうして繋げて嬉しい」と言って俺を見て笑った。俺はその笑顔を見て(可愛いなっ)と思った。そしていい雰囲気になった時「ただいまぁ」と言って妹が帰って来た。俺達は慌てて手を離した。妹は俺の部屋のドアをノックして「お兄ちゃん居るの?…入るよぉ?」と言ってドアを開けた。妹は桜が居るのを見ると「えっ!?…嘘っ!?」と言い「お兄ちゃんの彼女?」と言った。俺は「まだ彼女じゃないよっ」と言った。それから「妹の明奈…で、こっちはクラスメートの山口桜さん」と紹介した。桜は「お邪魔してます」と言った。明奈は「はい…私邪魔だよね?」と言うと自分の部屋に行った。
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