めくるめく官能世界に程遠く
まいさんのことでお詫びしたいと、母上に駅前の喫茶店でお会いしたい旨、電話したと
ころ、地元の目もあるからと、ホテルロービーを逆指定された。
「お母さまにお詫びのしようもないことになってしまい、本当に申し訳ございません」
「あの子のことですから、察しはつきますけれど、本当のところはどうなのかしら」
「まいさんは私を庇おうとなさっています、非は僕にあり、まいさんではございません、
お母さまのご信頼に反してしまい、何ともお詫びのしようもございません」
「先生、あなた嘘をお吐きになるのが下手ね」
「はあ?」
「ここではこれ以上はなんですから、お部屋でお聞きしますわ」
階上のルームに場所を移した。
「まいは何も言ってはいませんの、聞いても話してくれないでしょうし、それで、私を
まいと思って再現してくださいませんこと」
「えっ」
「母親の私では役不足かしら」
「いえ、決してそのような」
「じゃあ、お願いできますわね」
「はぁ」
無論、裸になるわけにはいかないので、着衣のまま、ことのあり様を母親相手に説明した。
「避妊の上、射精もされていなかったのですね」
「はい」
「安心しました、うふ、あなたって本当に嘘の吐けない方ですのね」
「すいません」
「初めてがレイプやあなた以外でなくてよかったわ」
「まいさんには」
「今回のことはまいには訊きませんし、今日お会いしたことも言いません、私とあなたの
秘密にしましょうね」
「ありがとうございます」
「秘密ついでにキスしてくださいません、こんなおばさんではおイヤかしら」
「えっ、いいえ、お綺麗で素敵な方です、キスさせてください、お願いします」
「うふ、まいの手前、言えませんでしたけれど、あなたが好きよ」
「・・・・」
※元投稿はこちら >>