めくるめく官能世界に程遠く 噂話に花が咲き、咲いた花には毒もある
知り友とお仲間さん「奥さんがつけてる婚約指輪、見たわよ、素敵ね、あなたがプレゼ
ントしたんでしょ」
「はあ?はあ」
「離婚調停に影響しなければいいわね」
「しないと思いますけど」
「でも、よくあるじゃない、不倫が離婚原因だって」
「はあ?」
「気をつけたほうがいいわよ、じゃね」
言いたいことだけ言い、さっさと帰ってしまった。
だから、何を気をつければ・・・・
女性の口コミネットワークの伝達速度はとても速く、瞬く間に知れ渡る。
噂が噂を呼び、虚実入り乱れるのはネット全般にいえるけれど、大抵は事実を把握した
時点で沈静化する。
ところが、女性の口コミで厄介なのは、真偽を確かめようとしないので、いつまで経っ
ても噂が消えない。困ったものだ。
「婚約指輪が話題になってるようだけど、いいの、つけてて」
「ええ、いいの、噂なんか放っておけば」
「ならいいんだけど」
「それより、面白い噂が流れてるのよ、あなたのことよ」
「えっ?」
「本人の耳には届きにくいでしょうね、うふ」
「何さ、妙な笑い方して」
「言っちゃおっかなあー、どうしよっかなあー」
「どうせロクな噂じゃないんだろ」
「ええ、ロクでもないわ、でも面白いのよねー」
「こーら」
「あのね、うふふ、あなたが悪魔なんですって」
「ナニ?」
「女性に甘~いあなたは、女にとってストレス発散用セフレになれるし、悪魔のあなた
の中毒に罹った女性は不治の病に犯されるそうよ、こわいのよー、こわいわよねー」
(ヘンタイ悪魔か)
「バカバカしい」
「うふふ、ですからね、あなたは私以外の女の人を病にしちゃいけないの」
「はは、なーんだ、そういうことか、心配ないよ、いい匂い以外、こっちが病気になる」
「あらそう、あはは」
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