めくるめく官能世界に程遠く
まゆの話を再現すると・・・・
突然のにわか雨、まゆの友達も干した洗濯物を取り込んでくれた。
「干した洗濯物、これで全部」
「そう、助かったわ、ありがとう」
「この洗濯物、服も下着もまゆさんのよね」
「そうよ」
「彼のは」
「その服や下着がそうよ」
「えっ、どういうこと」
「彼も私も同じレディースよ」
「あそう、って、ええー、これ全部」
「スカートは彼、穿かないわね」
「いえ、そういうことじゃなくて」
「私もそうですけれど、彼もブランドに全然拘らない人でしょ、何を買ってあげていい
か、最初わからなかったよのね、そのうち彼が、男物は着心地が好くないといって、私
をモデルにして、私が身に着けて似合って、着心地の好いものなら、自分も着たいと言
うので、今ではほとんどレディースなの」
「へえー、そうなのね、って、あなたたち、少しヘン、かなりヘン、ぜったいヘン」
「そうかしら」
「そうよ、そうかもしれない、そうだけど、でも、ふたりがよければ、それでいいんで
すから、ヘンではないわね、うん」
「うふふ、でしょう」
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