めくるめく官能世界に程遠く
案の定、父は結納式に拘っている。
父が、というよりも、正確には、母が望んでいるというべきかも知れない。
息子に『女を大切にできない者は男ではない、人ではない』と教え育てたのは、他なら
ぬ母であり、父もそれを十分承知している。
女が家に入ることを「嫁ぐ」というけれど、母にとって家は「女の城」、嫁は女の城を
引き継ぐ者。隠された女系といってもおかしくない。
嫁ぐ女性は全て新たに初婚となる、だから父は結納式に拘っている。
父を切り崩すのは容易ではないけれど、さーて、どうしよう、困り金時・・・・
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